いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

午後8時の訪問者

【概略】
診療時間を過ぎている午後8時に鳴ったドアベルに応じなかった女医ジェニー。翌日、診療所近くで身元不明の少女の遺体が見つかり…。
サスペンス


.0★★★☆☆
あの時、ドアを開けていれば―。
サスペンスというよりはサスペンスタッチのヒューマン・ドラマでした。
診療時間も終わり、残った事務作業を研修医に教えていると突然鳴るチャイム。出かかった研修医を制止しそれを無視。急患ならもっとチャイムを鳴らすでしょうと、目の前の「患者」をたまたま見て見ぬふりをした彼女は、翌日それがとんでもない過ちだったと気づく。川沿いに転落し頭を打って死亡した少女は、直前に診療所を訪れたものの、ジェニーによって来院を無視されたことが警察の調べによって判明。「そんな、どうして…。私が無視したからこうなったの…?」まるで自分が殺したかのように少女の死を捉え、自責の念によって、ジェニーは、彼女に何があったのか、そして彼女は何者なのかを独自で捜査していくのですが…といったお話。
貧しい患者の多い「診療所」の若い女医の目に映るベルギー社会の「日常」を描いた作品でした。
ブザーを押した「患者」は、若い黒人の売春婦で、自責の念に駆られるジェニーは、身元捜しを始めるのだった。そして通常の診察を通じて、脈の違いから、患者の一人が犯人を知っていることを知る過程はなかなか面白くもありましたが、でも、火サスじゃあるまいし(笑)医者が事件を追うってのは、さすがに普通はないな。
結局、ブライアン少年の父親が犯人で、自首をすすめて、トイレで自死出来なかった彼が警察に自ら名乗り出るところで終わるのかと思えば、亡くなった少女の姉が出てきて、妹に売春を強要する男との関係なんかをさらりとみせ、少女の環境と姉である彼女自身の葛藤や苦悩も伝わるという最後でした。
冒頭の彼女自身の言葉と違って、ジェニーが凄く親身な医者であることは、凄く伝わってきたし、夜中も朝方も関係なく医療に従事しているものの大変さも伝わってくる映画でした。