いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

神様の思し召し

【概略】
心臓外科医のトンマーゾは、頭脳明晰な息子に医学の道を継がせようと期待していた。ところが、あろうことか息子は「神父になりたい」と言い出し…。
コメディ


.5★★★☆☆
天才だが傲慢なエリート外科医と、ムショ帰りだが大人気のカリスマ神父。住む世界の違うふたりに起きた、生涯最高の奇跡!
腕がよく傲慢なエリート外科医のトンマーゾは、愛する息子に多大な影響を与えた胡散臭い前科者でカリスマ人望者のピエトロ神父に近づき、何とか化けの皮を剥がそうとアレコレ画策する。時に墓穴を掘りながらも。
イタリア映画らしい大味で大げさな話。褒めてます。
「奇跡などない、すべて私の力だ」なんて患者の家族に言う傲慢な医師が、ムショ帰りの人望のある神父に出会うことで、不覚にも友情を築いてしまう話。
上等なスーツ姿で「失業して…」と哀れさを誘う前半から可笑しく、姉が聖書の一冊目を読んでみようとするくだりも、キリストの系図からはじまって名前から名前でいつまでも先に進まないところとかあるあるで笑った。かみ砕いてわかりやすいピエトロ神父の説教はそりゃ人気になるだろうと思うとおりのもので、いつもキツイ事を言われてビクビクしている、妻役を頼まれた看護師が「私を虐待気味に」といわれ攻撃的に夫役のトンマーゾを思いっきりぶん殴るくだりも笑えた。
神父と関わるうちに、トンマーゾは自然に周囲の人々と(心で)向き合うようになる。おのずと他人にかける言葉も以前とはちょっと違ってくるのですが、トンマーゾはたぶん前と同じように声をかけているつもりなんだろう。人は本質的には変われないとは言うが、誰かに影響されて自ら変わっていくことはできるというようなお話なんだろうな。
ラストは神父が重体になってしまうが、亡くなったのか助かったのかはわからない。わざとそうしたんでしょうね。でも梨が落ちたのを見てふっと笑うトンマーゾを見て、なんとなく、ピエトロ神父が親指立ててウインクしてるような気がしたよ。

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