いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ジェーン・ドウの解剖

【概略】
トミーと息子のオースティンは、ある殺人現場の地下に埋められていた美女の検死を行うことに。その正体を暴こうとメスを入れるたび、次々と怪奇現象が起こり…。
ホラー


.0★★★★☆
ジェーン・ドウ、この<身元不明の死体>に メスを入れてはならない―。
身元不明の女性の事を「Jane Doe」と言います。海外ドラマの事件ものなんかではおなじみですね。
エミール・ハーシュとブライアン・コックスが共演しています。

謎の惨殺事件の現場から全裸で見つかった身元不明の美女「ジェーン・ドウ」の死体の検死解剖することになったトミーと息子のオースティン。解剖を進めるにつれ、体内が焼かれ切断されているなど、異常な状態が判明。やがてあり得ない物の数々が体内で見つかり、起こり得ない現象が次々と発生、衝撃と戦慄が走る。外は暴風雨、通信も途絶えていた。隔絶され、閉ざされた空間で、逃げ場のない恐怖が始まる…。

90分ない怪奇談で、ひたひたと恐怖が襲ってくるような、昨今久々にまともなホラー映画を見たという感じ。あくまでB級ホラーではあるのですが、アメリカ映画でのこの抑えた演出は、珍しいのではと。昨今のJホラーよりも、「Jホラー」に近いよね。で、これを撮ったのは、あの「トロール・ハンター」の監督さん。なるほど、直球のアメリカホラーではなかったのか。

死体解剖という特性ゆえグロい映像もありますが、そこも露悪的にはなっていないし、謎をひとつ解いていく度に激しくなる怪異の演出がなにせ秀逸、そしてクライマックスに明らかになる恐ろしい真相。これは復讐だったのだ…!
ミラーにぼんやり映る人影、ラジオから流れ出る不気味な「恐ろしい悪魔とは…」の歌、そして死体の足につけた鈴の音。
王道展開を押さえつつ、派手な作品ではないけど、きちんと、人が「人にあらざるもの」に触れることで引き起こされる厄災が描かれていて、とても面白かった。唯一の願いも叶わない。次第に真相が暴かれていく感触がひんやりとしていて、恐ろしかったです。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。