いやいやえん

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イップ・マン 継承

【概略】
1959年。好景気に沸く香港は、その一方で無法地帯になりつつあった。裏社会を牛耳る最凶の不動産王・フランクによる暴挙から町を守るため、静かな達人、イップ・マンは立ち上がる。
アクション


.0★★★★★
宇宙最強のドニー・イェン主演による「イップ・マン」シリーズの第3弾。待っていたよぉおおお!!!最高のカンフー映画!川井憲次さんの楽曲がまた盛り上げる。
しかし正直なところ、家にあるという事だけで満足しちゃって、手も心も震えて、なんだか観れる気がしなかった。 だって明日からまた仕事でしょう。そういう心境にない次元に心がいってしまうと思うもの。だから手に取るまでが非常に時間がかかった。期待値も高かったが、同時に希望と絶望が見終わった時に襲ってくる気がしていた。
1959年。好景気に沸く香港は、その一方で、無法地帯になりつつあった。裏社会を牛耳る最凶の不動産王・フランクによる暴挙から町を守るため、静かな達人イップ・マンは立ち上がる。だがそれは、自身の家族をも命の危険にさらすことを意味していた。さらには、武術“詠春拳"の正統をめぐって挑まれた死闘…。果たしてイップは、人生において最も大切なものを見出し、守り、伝えることができるのか?

ドニー・イェンのイップ・マンが出ているシーンは美しく品がある。穏やかでまるで水のようなその心面は波立たない。なんていうんだろう、アクション映画特有の暑苦しさみたいなのが全くない。そう、エレガントなのである。その静かな佇まいや達人としての表情が、実に柔らかくて、いつもの熱いドニー映画という括りにも、し難い。
高潔な映画。敵を倒して俺TUEEEEEEよりも、何が一番大切なのか。戦いと愛との間で揺れ動くドニーさんの一挙一動に涙が止まらない。
完璧。これだけ詰め込んでるのに105分しかないのも凄すぎるけれども、オープニングの木人樁(もくじんとう)の音だけで、もはや涙が止まらないわぁ。

本作は「イップ・マンvsブルース・リー」から始まり、「地上げヤクザ」「チンピラ軍団」「ムエタイ使い」「フランク(マイク・タイソン)」「チョン」とイップ・マンだけでも非常に盛りだくさんなのに、それプラス、チョン関係の話がちょこちょことあって、ほんとアクションが最高です。

メニューシーンだけで胸熱で10回以上も観ちゃって全く先に進まないですよ。
エレベータ内でのイップ・マンvsムエタイ使いの闘いでは、エレベータの中に奥さんも居てですね、妻を守りながらというハンデを背負いながら、指一本触れさせずに闘うんですが、最小限の動きで攻撃を防ぎ、奥さんを残したエレベーターのドアを後ろ手に閉め、階段で降りながら倒しきった所で奥さんを乗せたエレベーターがドニーさんの元に到着する。ドニーさんの「夫」に戻る表情が素敵。何事もなかったようにドアを開けて床に落ちた荷物を拾い奥さんの手を取る。こんな美しいカンフー・アクションを見た事があるか?いや、ない。奥さんはエレベータから武術家としての夫の顔をみているんですね。
フランク戦も、あれマイク・タイソンだからね?ピーカブースタイルで迫ってくるんですからね?しゃがんで迎撃の構えを、一般人がやると阿呆臭く見えるだろうとは思うもののイップ・マン@ドニーがやると、なんて素敵さだろうか。あの体勢でひっくり返らないのが(当たり前だけど)体幹凄いな!

詠春拳同士の戦いも良い!!六點半棍→八斬刀→徒手とバラエティに富んでいて、ドニーさんと戦うマックス・チャンも素晴らしいのですよ(どこかでドニーさんからマックスへの継承とか書いてあった記事があったと思うけどそれも一理ある)。手の攻防がとにかく速い、速い!最終的には、詠春拳(特に葉問派)の「視覚に頼らず感覚を最重要視する」という特徴を活かした流れからのワンインチパンチがね、もうね!!!!

ただ、ですね。アクションももちろん超ハイレベルであまりにも美しいけれど、思い返してみれば、夫婦のシーンが真っ先に思い浮かぶのです。

この夫婦のダンスシーンなんて、ドニーさん可愛すぎるな!萌える。

ずっとイップ・マンを支えてきた奥さんの頼みでイップ・マンが木人樁を久方ぶりに叩く場面は感動したし、素敵なしっとりとした夫婦愛ですよね。涙が止まらなかったですよ。史実ベースの話なので、奥さんが癌になって亡くなるんです。
ほんと、本作は夫婦愛、しいては家族というものが前面に出てきていた。そうですよ奥さん(誰)、どんなに俺TUEEEEEしてもですね、帰る家というものがなければ、意味がないのです。本当に大事なのはいつも側にいてくれる人だよね。
私思うのですけどね、このドニーさんの「イップ・マン」シリーズからドニーに夢中になった事もあって、このシリーズは別格というか、ドニーのイップ・マンに人間的に本当に惚れてる感じがする。いやいつもの暴れん坊のドニーさんも大好きだけれども。なんか理想の人物なんだよねえ(理想高いなオイ)。
ドニーさん映画、この「イップ・マン」シリーズだけでもセル盤揃えたいなあああああ。

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