いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

特捜部Q キジ殺し

【概略】
カールとアサド、ローセに20年前の事件ファイルが託される。それは、寄宿舎学校近くで起こった兄妹惨殺事件で、犯人も逮捕されていたが、捜査が不十分なまま打ち切られたものだった。
サスペンス


.5★★★☆☆
北欧ミステリー「特捜部Q」シリーズ第2弾。
カールとアサドのもとに、女性秘書のローセが加わる。特捜部Qに来るほど優秀すぎる癖のある人物なんだろうねえ。
さて「キジ殺し」とは、上流階級が興じる狩りでいうところの、弱く無力なものを狩る「遊び」を指す。ここから上流階級の人物による「快楽殺人」を指しているのでしょうね。
引退した老警部は、寄宿学校のある森の中で実子である双子の兄妹を94年に殺害され、20年来独自調査をしてきた人物。この彼が特捜部Qに事件の再調査を頼みにカールとあったところ、他にも難事件が山積している為、カールは無視したが、そのため老警部は自殺してしまった。自責の念に駆られたカールは、この事件を優先せざるを得なくなる、といった冒頭。
逮捕された犯人が既に刑期を終えた事件だが、そこにかすかな疑問があがる。逮捕された犯人は金持ちではないのに、金持ち専門の弁護士がついていた。そして一度感じた疑念に、刑事の勘が告げる。20年前に起きた双子の兄妹殺害には真犯人がいる…?
カールとアサドは、寄宿舎のある森の周囲で、暴行事件が広域にわたって分布していることに気付く。20年の年月から、徐々に学校の卒業生が怪しいと被疑者の範囲を狭めていく。
幼稚な残虐性を内包したまま成長し、犯罪をその立場から隠されて世に出ている資産家の子息なんて結構いそうだよね。胸糞の悪い話ではありますが。そしていまだ犯罪行為をしていて、いい年して何やってんだって思っちゃうけど…。
過去と現在が交互に映されていくのですが、過去シーンでは、人間関係と何故事件が起こったのかが分かってきます。つまり謎解きというよりもどう犯人を追い詰めるのか?というところに本作は重点を置いています。
キアステン(キミー)も悪いし同情できないけど、20年前の事件により人生が壊れた。ホームレスに身をやつし逃げ続けたあげく、真犯人のディトリウに火をつけ自らもその火の中に飛び込んだ彼女。プリンセスと呼ばれてた彼女にとっては過去の思い出が全てだっただろうから…でも残酷な現実を前にして、いったいどんな思いでいたのだろう。「愛してる」「…プリンセス」ディトリウの子を妊娠した体に暴行も受け、ミイラ化した赤ん坊の遺体を抱えた20年…複雑な思いであったことだけは確かでしょう。
カールがラストにビールを持って息子の部屋のドアをノックするのが良いですね。思春期の心の空洞が事件の犯罪の源だとしたら、自分も20年前の親たちと同じ事をしていると思ったのでしょうね。
前作よりも面白くなっていました。
今回アサドの台詞でカールの事で「彼には俺しか(いない)」というのがあった(笑)おいおいカール、寝てる場合じゃないぞ!いつもフォローしてくれてる彼のありがたみに気付いているのか?

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。