いやいやえん

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バーディ

【概略】
ベトナム戦争のショックにより精神を蝕まれた繊細な心を持つ青年・バーディと、そんな彼を懸命に現実の世界に引き戻そうとする親友・アルの心の交流を描く。
ドラマ


.5★★★☆☆
繊細な心を持つバーディは、ベトナム戦争により精神を蝕まれてしまう。彼の心に去来するものは幼い頃に夢見た「鳥になって、自由に空を飛び回りたい」という思いだけ。同じく戦争により重傷を負った親友のアルは、バーディを現実の世界に引き戻そうと懸命になる…。
マシュー・モディン、ニコラス・ケイジ共演。
ベトナム戦争の心の傷…とか、なんだか重そうな話かと思えば、凄くいい映画でした。ラストが、なんていうかびっくりして最高に素敵だった。
バーディの鳥好きは、単なる好きというどころか、自由の象徴であって、むしろ鳥になりたいと願っている感じ。バーディ役のマシュー・モディンの演技は本当に素晴らしかった。あの虚ろな目は本当に魂抜けてたように見えた。鳥に憧れる異常さも凄かったけども、精神病院で鳥になりきっている姿も良かった。
そんなバーディの親友がやはりベトナムで顔に大傷を負ったニコケイ演じるアルで、体を鍛えてて女性に興味を持ち、親に逆らいバカもやるごく普通の青年。ほとんど2人芝居のような感じで、二人のコミュニケーションは(軍医からみれば)全く成立していないのだけども、精神的な深いところで交流していたように思う。なにせ、アルの言う「彼は俺の一部だぞ」という関係にまで至る。この二人の交流によって、バーディのみならずアルも癒されていく。
ストーリーは、バーディを正気に戻すために親友のアルが昔話をするという、現実と過去がクロスして進んでいく展開。二人分の鳩スーツは笑いどころ。煌めく青春の輝きに、あんな事もあったこんな事もとバーディに語りかけるアルが切ない。
ラストシーケンス、バーディは屋上から鳥になって羽ばたいて、自死したのかと思いきや、隣の屋根に着地していてけろっとした顔でアルを見ていた。あの顔を見て、バーディもアルも大丈夫で、二人はこの先も大丈夫なんだと思えた。このラストシーンの直後に流れる「ラ・バンバ!」の軽快なメロディーで、心爽やかにもなった。

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