いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

雨の町

【概略】
地方のとある町にある日、内臓の全くない子供の死体が流れ着く。その事件を追うルポライターの兼石は、近くの丙村で35年前に起こった小学生集団失踪事件に辿りつく。そして、そこである言い伝えを聞かされる…。
ホラー


.5★★★☆☆
菊地秀行さんの同名SFホラー小説が原作ですが未読。
湿った雰囲気などはとてもよい作品でした。成海璃子さんが子役として出ていましたね。
ホラーというよりはSFかな。35年前に集団失踪した子供達が、当時の姿のまま戻ってくる…というのはワクワクしてしまいますが、ラストはもう一捻り欲しかった。
前半は期待がもてたのですが、後半は答えが出ていないことが多すぎて伏線も消化不良に終わる。題材はいいと思うのですが…勿体無い。「中身」のない子供達という部分には不気味さを感じますが、いまいちそれが活かされていない。雨ももう少し効果的に使うべきだった。
ガラスの向こうで入れてと窓を叩く子供の純粋な声が恐ろしい。愛する姿をもったままだというところが切なく哀しい。両親は二度子供を失うのだ。ひっそりと彼らを始末していたはずが、谷底に落ちたために内臓のない死体として発見されてしまう。
「猿の手」という小説がありますが、それに似ていると思う。あれも、帰ってきた息子が本当に愛する人なのかどうかというものだった。小説では最後に墓に戻すよう猿の手に願いをかけるのだけれど、この作品ではそういった救いの要素がない。あるのは、ただ悲しむ両親の姿と絶望だけ。エイリアン風メイクとか髪爆発?とかはちょっと失笑。

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