いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ある公爵夫人の生涯

【概略】
18世紀の英国。公爵家に嫁いだジョージアナは美貌のファッショニスタとしてセレブ界を魅了。だが公爵にとって、妻は男子後継者を産むだけの存在でしかなく、彼女の親友エリザベスを愛人に迎える。屈辱にひたすら耐えるジョージアナは、孤独な肉体を癒すように若き政治家とのスキャンダラスな愛に堕ちていく…。
ドラマ


.5★★★☆☆
中世コスものといえば、やっぱりキーラ。キーラ・ナイトレイ主演。彼女が演じたジョージアナ・スペンサーという女性は勿論実在のセレブ美人なんだけど、とにかく美人で社交界の花形、そして故ダイアナ妃の祖先でもあるんですね。スキャンダルもいっぱいですが、でも自分をしっかりと持った魅力的な女性だったようです。
「殿方は色々な表現で自分を現せられますが、婦人の場合は帽子やドレスしか」この台詞のとおりジョージアナは社交界のファッションアイコンとのことで今作でのキーラの衣装はとっても可愛い!

当時は女性の地位が低かったのでどんなにレイフ・ファインズさんが演じる夫がやりたい放題でも、それに異を唱えることは出来なかった。公爵の目的は位の高い家にありがちの「世継ぎ一番」。でも17歳の乙女が愛し愛されることを願うのはおかしいことではないよね。
街中の人間に愛されても、夫にだけは愛されない。友人になったエリザベスはわかれた子供に会うためには公爵の権力に頼らずをえず、公爵の愛人となってしまう。忍耐と気丈さをもつのですと母は言う…女というものの先輩であるこの母にはそんな女であることの悲喜事も全てわかっていたのかもしれないね。そんな頃、もともと聡明なで政治活動にも関心があった彼女は昔の知人の若い政治家チャールズ・グレイと本当の恋に落ちてしまうんですね。

「彼女だけがこの結婚の慰めだった」という台詞がでるにはエリザベスとの友情描写が少々足りない気がしてたけれど、後半での「どんなことをされても一緒にいく」といった彼女との間にはしっかりと同性としての共感性が出ていたと思う。同じ女にしか分からないものってあるよ。
こういうのはさ、どうしても現代子な考えで観てしまうから、夫との関係やその状況に悔しかったりしちゃうんだけど、それでもジョージアナの決断には女性なら誰でも共感できると思う。「子供たちの為ならなんでもする」というかつてのエリザベスの言葉を、子供のために戻った彼女はやはり思い出したんでしょうか。

ラストでの公爵の多少なりとも寄りそおうとする不器用な姿勢は理解できたよ。二人はお互いに傷つけあってそれでも一緒に暮らしこれからも向き合っていく相手なんですよね。
「あれほど無邪気でいられたら」公爵自身にも枷がある。この一言で、今までの彼の非常さの中の哀しみや家柄を守らなければならない苦悩すべてが一瞬にして悟れてしまう。彼にも重い枷があって彼女と同じく自由にはいきられないのだと。それでもお互いに寄り添おうとする気持ちさえあれば、どんな形にせよ幸せに一歩近づけるのかもしれない。

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