いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ウィズ・ユー

【概略】
1960年代後半、ペンシルバニア州の小さな田舎町。10歳になるハリエットは家族で経営するモーテルで暮らしている。母はアル中、姉は何人もの男と寝ているふしだらな女。夢の世界に生きる彼女は、本当に自分を理解してくれる場所に行きたいと願っていた。そんなある日、ハリエットは知的障害を持つ青年リッキーと出会い、二人だけが互いを理解し合えると気づく…。
ドラマ


.0★★★☆☆
知的障害を持つ青年と、複雑な家庭に育った10歳の多感な少女との心の交流を描いたヒューマン・ドラマ。
ケヴィン・ベーコンが知的障害を持った男性を、子役時代のエヴァン・レイチェル・ウッドが複雑な家庭に育つ少女を演じた。
知的障害者が純朴という設定なのはいいんですが、だからといって、多感ではあるが多少の分別がある10歳の少女が、知的障害者に対して怖がりもせずにいきなり近づいていくのは不自然でした。私は団地で過ごした小さい頃、子供を亡くして精神が病んだ女性が階上に住んでて怖かった思いをしているので、特にそう感じましたね。何か違う、と子供心ながら感じていたんだろうなと思います、実際その女の人ベランダから叫んだり何言かわめいたりしてましたしね。
ケヴィン・ベーコンの演技は、さすがに「I am Sam アイ・アム・サム」のショーン・ペンと比べると劣りますが、たぶん初めてこのような役柄をやったのでしょうから、こんなものなのかもしれない。ちょっと違和感の残る役柄だった。私は知的と身体の障害をもつ姪がいるので、ああ、あの子も大きくなって言葉がしゃべれてもう少しコミュニケーションが取れるようになったらこんな感じになるのだろうかと少し感慨深くなっちゃいました。
ハリエットとリッキーは、純粋な気持ちで結ばれていく。しかし周囲は知的障害者を危険人物としてしかみない。
地面を掘り続ければ中国へ行くことができて、脳みそ通信も出来て、風船で空も飛べるし、UFOも降りてくる的なハリエットの気持ちは、忘れかけてた子供心を呼び起こしてくれます。私は地面を掘ったら地球の反対側にいけると思っていました。
リッキーは、今は10歳のハリエットと一緒に遊べる存在。しかし、彼はこの時が永遠に続かないことに気が付いているのです。自分の置かれている立場が理解できるくらいの障害。ママがいなくなると自分はひとりでは生きていけないこと。ハリエットが大人になると離れていってしまうかもしれないこと。リッキーの傷ついた心に共感するハリエットの姿がなんとも言えずじんわりします。
「僕は変わらない。でも君は大人に変わる。そうしたら僕を嫌いになってしまうんだ」
物凄い感動に包まれた、というほどの感動はないのですが(どこかぼやっとしている印象のある映画で)色々と考えさせられてしまう映画でした。

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