いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館

【概略】
19世紀末のロンドンに暮らす若き弁護士アーサー・キップスは、4年前に愛妻ステラを亡くして以来、失意のどん底に沈んでいた。そんなある日、事務所の所長から新たな仕事を命じられた彼は、ひとり息子ジョセフをロンドンに残し、田舎町クライシン・ギフォードへの出張に旅立つ。列車を乗り継いで現地に着いたアーサーに課せられたのは、最近他界したアリス・ドラブロウ夫人の“イールマーシュの館"に赴き、彼女の遺言書を見つけ出すこと。ところが沼地の島にぽつんとそびえ立つ館にはただならぬ陰鬱なムードが漂い、謎めいた“黒衣の女"が森や窓辺に出没する。やがてこの館の忌まわしい過去と、町の大勢の子供たちが相次いで変死している事実を探りあてたアーサーは、自らも恐るべき呪いの連鎖に巻き込まれていくのだった…。
ホラー


.0★★★★☆
ダニエル・ラドクリフ主演。全体に陰鬱な空気が流れるゴシックホラーの趣がいいね!
弁護士として働くアーサーは妻に先立たれ、悲しみにから抜け出せないでいた。そんな中、彼は仕事で田舎町に建つ館へ赴き、亡くなった家主の遺品を整理することになる。しかし、黒いローブをまとった女がみえるようになったり、町の子供たちが次々と怪死している事実を知ったアーサーは、現地で知り合ったサムとともに、館にまつわる真実を探そうとするのだが…といったストーリー。

オーソドックスで地味めなホラーなんだけど、前半の不安を煽る演出がうまい。怖いシーンはほぼないのですが、丁寧な描かれ方をしたホラー作品だったと思います。イギリスのどんよりした空に合うような暗い感じのシーンが多く、難点をあげれば、脅かし方が実にアメリカンだったかなと。
やがてアーサーはかつてこの家で子供を取り上げられた上に事故でその子を亡くしたジェネットという女性が悲しみの果てに首吊り自殺していたと知る。歪んだ恨みは悪意となって蝕み、黒衣の女の視線に子供たちは変死していく。
「ジェネットの姿を見たら子供が殺される」と聞かされたアーサーは、ジェネットの息子の遺体を沼地から浚って、彼女の墓に供葬するのだけれど…。

面白いのは人形が蝋燭の明かりに揺れて目が動いて見えるところ。首吊り揺れる女の影とか、列車の向こう側に見える死んだ子供たちだとか、部分的になかなか捻った演出もあるので凡作とは言い難いと思います。
この作品ドッキリシーンは多く、個人的にはビクともしないんだけど(笑)ザ・ホラー映画の雰囲気は味わえると思います。誰も座っていないロッキングチェアが揺れるとか、窓についている手の跡に触れると「ギャー!」なとことかね。オーソドックスすぎて、すぐ後の展開がわかってしまうという難もありますが、館の雰囲気がかなり良く出来ていて、舞台は整った!って感じ。ゴシック的な雰囲気が好みでそこは凄く良かったな。

ラストはバッドエンドハッピーですが、死を身近に感じていた彼がラストで出会ったのは最愛の妻。愛するものを亡くした悲しみを知っていた彼の願いが、在る意味で届いたということなのでしょうか。しかし死んだ時点で時が止まっている死者には生きているものの行為など通じてなくて、「絶対に許さない」がその証拠、呪いが続いているホラーめいた最期はそっちのが恐怖かもだね。

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