いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ヴァルハラ・ライジング

【概略】
11世紀のスコットランド。超人的な殺戮本能を備えた独眼の奴隷戦士ワン・アイは、蛮行な部族に捕らえられ、賭け試合で闘犬のごとく死闘を強いられてきた。憎悪が頂点に達した彼は、自分をさげすんだ部族に逆襲。オノを振るい、腹ワタをつかみ出し、情け容赦なく処刑する。そして自由を手に入れたワン・アイは、果てない旅へと出発する…。
アクション


.0★★★★☆
マッツ・ミケルセン主演。北欧神話ベースのバイオレンス史劇。

【ヴァルハラとは…】

北欧神話における、主神オーディンがアース神族の国アースガルドに建てた「戦死者の館」。

古ノルト語では「倒れた戦士の住居」の意味で、バイキングたちは勇敢な死を遂げてヴァルハラに迎えられることを名誉と考えていた。

ワン・アイ(独眼から来てるあだ名)は奴隷として飼われていて、闘犬のように扱われていたが、ついにその部族に逆襲し自由を得る。やがてバイキングの一行と合流しエルサレムを目指すことになるのだが…。
世話係だった少年以外は皆殺しにするくだりは、こういってはなんだが叙情性があって静と怒が混ざり合ったような雰囲気。アクションというよりは、その静かで土と血の匂いがしそうな所は、まさに叙事詩といってもいいような出来栄えだった。音楽もクールで実に良かった。

彼がどのようにして隻眼となったのか、生まれはなどは明かされない。必要ないから(少年は海の向こうの地獄から、というが…)。一介の戦士としてヴァルハラへ召還されるであろう超人的な力をもった男がそこに存在していた。マッツ・ミケルセンの佇まいがとてもいい。
どこか詩的に捉えられている作品雰囲気が、色濃く血の匂いのする男に支えられている印象。極端に少ない台詞からは推し量れない何かが、刹那に朽ちるほど憎しみを感じさせる。『憎悪が彼を生かしているー』
孤独の枷を引きずり、まるで自ら滅びるようにすら感じられる、力強く描かれている作品でした。

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