いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

エスケイプ・フロム・トゥモロー

【概略】
突然会社をクビになった中年男のジムは、家族に失業を悟られないようにするため、魔法の城や妖精たちが待つ夢と魔法の国へ家族旅行に出掛けるのだが…。
ホラー


.0★★☆☆☆
ジャンルをどうしていいかわからなかった。悪夢ファンタジー。
ディズニーランドというある種の「夢の国」を舞台とする「悪夢」の物語。ディズニーの打ち出す「夢」がまさにひっくり返る瞬間の作品。

多分たくさんの人が、私と同じく「ディズニーが舞台のホラー映画か。ミッキーがナイフで襲いかかってくれば面白いのに」というファンなのかアンチなのか良く分からない期待をしていたはず。しかーし!実際に見てみたところ、そういった期待は大きく外れて、ストーリーには謎が多く、下品な描写と唐突な展開と投げっぱなしの演出の多さも気になるところだった。

ジムは旅行当日に会社をクビになり、それを妻にも言えないままで、楽しむどころじゃありません。妻は子育てに一生懸命で口うるさく、幼い息子は父親に対して反抗的で何を考えてるのかわからない宇宙人のようだ。たまに「光る眼」になる(笑)唯一、娘は可愛らしい。
そうしてテンション下がりっぱなしのジムの妄想は肥大化する。「夢の国」という完璧に作りこまれた「ファンタジー」の聖域が、みるみるブラックな空間へと様変わりしていく。

実際のところ、夢の国をモノクロにするだけで、ダークでシュールな世界がそこに現われるのが面白かった。キャラクターや、「イッツ・ア・スモールワールド」の人形が恐ろしく見える。人形の表情が瞬間的に邪悪に見えたりしてるんですよね。あくまで「画」的に面白く、物語は正直面白くないです^;
やがてジムがフランス女にうつつを抜かしたり、妻に息子はあなたの子じゃないと言われたり、変顔になったりと、正直「え?え?」と言う展開が続いた。

ジムはディズニー・ワールド内で流行していると言う奇病「猫インフルエンザ」により猫目になって、毛玉と血をトイレで吐きまくって死に至る。この世から葬り去った自分(痕跡はディズニーが総力を挙げて隠滅してくれるシステム)は、新たな夢の家族とともに再度この夢の国を訪れるというラスト…ディズニー・ワールドではどんな夢も叶うと云う、ある意味でディズニー世界の夢を体現しているこのラストシーン。

猫目で笑ったままの姿を晒すジムの姿をみながら、扉を閉める息子がまた、ね!
ディズニーランドで無断撮影したということで話題になっていた作品でした。

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