いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

エレファント・ソング

【概略】
オペラ歌手である母が目の前で自殺し、精神病院に入院している青年・マイケル。ある日、彼の担当医・ローレンスが失踪した。院長のグリーンは彼に事情を聞くが…。
サスペンス


.0★★★☆☆
ある日、有名なオペラ歌手である母が死んだ。ぼくは死にゆく母の手をとり、母が教えてくれた「ゾウの歌」を歌い続けた。
グザヴィエ・ドラン主演作。これは監督ではなく役者としての出演です。
60年代。14歳の時、オペラ歌手である母が目の前で自殺したマイケルは、それ以来、青年になった今も精神病院に入院している。ある日、彼の担当医であるローレンスが失踪するという事件が起きる。手がかりを知るのはマイケルだけだが、彼はまともに答えようとしない。対話の条件は3つ。しかしマイケルは肝心の話はしようともせず、無駄話ばかりしていた。マイケルの目的は何だったのか…。
密室型の心理劇。観客はマイケルとローレンス医師との間の関係性に興味を持つのだけれど、実はそこがポイントではなかった。担当医は失踪したわけでも殺されたわけでもなく、ただ単に休暇届を出しただけだった。それをマイケルは、悪戯で隠していたのだ。
マイケルは、散々院長を翻弄し続けた挙句にこう言う。「ただ黙って最初から僕の話を聞いてくれるだけでよかったのに。」
そう、誰かと話したかっただけだった。そして対話の条件の1つとしての、ナッツ入りチョコレートを貰う。実はナッツアレルギーだったマイケルは、死んでしまった…。
映画の大部分を占める病院のカウンセリングルームは色味がなく無機質で閉塞感がある。その中でマイケルの思い出の中にある美しかった母親だけが色鮮やかなのだった。
愛を知らずに育ったマイケルは愛を渇望したが、閉じ込められた世界でしか生きれないとしたら、どう生きていけば良いのだろうか?彼は自分で自由を手にした。

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