いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

見知らぬ医師

【概略】
1960年。パタゴニアにひとりのドイツ人医師が訪れ、ある家族のロッジに逗留する。ある時、彼は発育不良の少女・リリスに関心を示し始め…。
サスペンス


.0★★★★☆
ユダヤ人に人体実験を施していたナチス将校“死の天使"ヨーゼフ・メンゲレの実話をもとにしたサスペンス。実際に彼はナチス・ハンターの追っ手を巧みにかわし、戦後35年も南米で生き延びてその間も妊婦や双子で実験していたのよね。史実のメンゲレは双子に異様な執着心を持っていて、双子の人体実験を何回も行ったそう。
1960年、アルゼンチンのパタゴニアにやってきドイツ人医師はアルゼンチン人一家のロッジに逗留することになった。彼は、発育が遅れた一家の12歳の少女リリスに、興味を示し…。

作品全体の雰囲気が凄く良かった。ストーリーも淡々としながらも不気味に進行していく不思議な魅力のある作風で、ただ、この医師がこの一家を助けようと実験に基づく治療をしようとしていたのか、単に実験的欲望からなのかと考えながら観ていたのですが、やっぱり実験的欲望からだったようで、そう考えると結構ゾッとする話かな。
メンゲレのwikiなんかをみると、やはり少女の双子や双子に関心があり、人工のシャム双生児を作ろうとしていたり、実際の人物像は親切でハンサム長身という風貌からして、この作品とも合っていると感じた。ただ、ブラジルのある小村で金髪碧眼のアーリア人的特徴の双子ばかりが産まれたのだが、ある一人の医師に薬を渡された…という部分に関しては眉唾に感じたけれども。
戦後の逃亡中ではあるけれども、ナチスの人体実験という不気味で腐臭を感じる「死の天使」としての部分に焦点をあてたのは、面白い作品だったと思います。
リリスの華奢な可愛らしさ、モサド(イスラエル諜報特務庁)のスパイっぽい司書も良い。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。