いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ミヒャエル

【概略】
35歳の独身男・ミヒャエルは、10歳の少年を誘拐し家の一室に軟禁していた。ある日、ミヒャエルが交通事故に遭い入院してしまう。
ドラマ


.0★★★☆☆
異常性愛者と彼の自宅に軟禁された少年の姿を描いたドラマ。
久々にぞっとする作品だった。ミヒャエルというのは少年を軟禁して暮らしている男の名前。一見善良な市民で、平凡な会社員、しかし児童性愛者。そう、これは(拉致してきた)少年との「日常生活」を綴っているのです。
少年の寝床は固く閉ざされミヒャエル以外はあけることが出来ない。少年は抵抗することもせず、男と外出するときも黙ってついていき、与えられるご飯も黙って食べ片付ける。TVも見せて貰える。クリスマスも一緒に祝う。しかし少年は逃げない。逃げようとする気配すらない。恐怖、洗脳、絶望だろう。
この少年が最初の一人目だとは思えない。あれだけの厳重に閉ざされた扉なのだ、他にも前に何人かいたのだろう。その子たちはどうなったのか?それを考えると怖い。少年が病気になって「まずい」と穴を掘る描写がありますが、もしかすると…。
ミヒャエルが少年を大事にしている節があることが一番ゾッとするかもしれない。映像に写っていない続きの部分の恐ろしさを感じる(おそらく犯されている)。また、手紙は渡してない、親はもうお前のものを誰かに譲ったと聞かされて「うそばっかり」とその場は言うものの夜中にひとり泣いている少年の様子に胸が押しつぶされそうだった。
ミヒャエルは骨折して入院したりスキーに行ったりもする。その間、少年はひとり。
しかしミヒャエルは突然事故で死んでしまい、これで少年の存在を知る人がいなくなってしまうことを思うと、その後のことを考えるのが恐ろしくてたまらなかった。
こういった事件は後を絶たず、世界中どこにでもある。淡々とした作品ながら、作品全体に恐ろしさが満ちており、早く逃げて、というこちらの気持ちが通じない怖さがあった。ラストで母親が扉に気づいて開けるが、その中は一体どうなってしまっているのか、少年は生きているのか、気になって仕方なかった。

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