いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

mute【ミュート】

【概略】
飼い猫を探して森を彷徨う老人は、ある男が少女を絞め殺す光景を目撃する。以来、少女の夢にうなされるようになり…。
ホラー


.5★★★☆☆
こういう作品ってどういえばいいのかな…サイレント映画とは違う気がする。サンダンス映画祭では絶賛されたんだとか?
山の中に住む孤独な老人を主人公に、彼がある光景を目にしたことから起こる出来事を描いています。
…とにかく台詞がありません。全く他人と関わらない一人の生活であれば言葉は使わないのだから、別にわざとサイレンスにしているわけではないんですよね。言葉を発したのは目撃した直後の「殺人だ…」のみ。とはいえその生活は孤独ではあるものの平穏な生活のようにみえます。極力音をなくしたこの静かな作りは、チェコや東欧作品なんかを思い起こさせますが、本格的なその手の作品よりはやはり「音」に溢れていると思う。BGMもがっつり入りますし。
少女殺害現場をみてしまったことから、その少女にとりつかれたように(化けてでるという意味ではなく)なるんですね。日常の中に非日常を目撃してしまったことから、この老人の中では非現実と現実の垣根が曖昧に感じるようになったのかも。
少女の幻影を追っていくうち、真実がみえてくるのですが…これは、自分の孤独な老いを感じ、潜在的な罪の意識が老人を追想させたのかなあ。なにものかの仕業のようにみえて、あれは全部自分自身の過去のように思えます。
ラストの猫の首にはびっくりだ…。ボキッて…ボキッて…やっぱりあれは!!?

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。