いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

メイジーの瞳

【概略】
両親が離婚してふたつの家を10日ごとに行き来することになった6歳の女の子・メイジー。それぞれの新しいパートナーともすぐに打ち解けた彼女だったが…。
ドラマ


.0★★★☆☆
両親が離婚し、共同親権を持つふたりの家を10日おきに行き来することになった、6歳の少女メイジー。
美術商の父はメイジーの元ベビーシッターと、歌手の母は若いバーテンダーとそれぞれ再婚。そして父も母も、次第に各々の再婚相手にメイジーの世話を押し付けるようになるのです。
あくまでメイジーの目線で描く手法ですね、何も言わないけどその澄んだ瞳で全てに耐えて見続けています。大人の身勝手さに振り回される少女の心の機微が物凄く伝わってきます。
メイジーは経済的に恵まれているのがわかりますが、だからと言ってそれが幸せに直結かといえば、決してそうではない。 子供は、大人の行動を、考えを、吸収して育つのだ。
しかしついには両親たちのあまりの勝手さに我慢の限界を超えたマーゴとリンカーンはそれぞれ家を出て行ってしまう。
母親が「店に入るまでみているから」といったけれど、店にリンカーンはいなかった。メイジーは見知らぬ大人たちの中で、一人夜を過ごしたのだ。翌朝マーゴが迎えにきてくれるまで。
都合のいい時だけ「愛してる」を繰り返す両親。一緒に居てくれるのはその再婚相手だけ。
それぞれの再婚相手のほうが、メイジーを愛して大切に育ててくれているっていうのを感じたなあ。第三者のほうがってのはどうなのって思いますが…この2人が惹かれあってしまうのも当然のようにも思った。擬似家族。
中盤まではとにかくメイジーの健気さが目だつ展開でしたが、終盤は彼女がどれだけ傷ついていたのかがわかる。胸が痛くなる思い。「誰が母親かわかっているでしょ?」でも、あの2人と一緒にいたいっていうメイジーの初めてのほんの少しの意思が、爽やかに明日への希望に繋がっていく。神さまお願い、もう少しだけ家族でいさせて。そんな気持ちが感じ取れるラストでした。
母の再婚相手であるリンカーン役のアレキサンダー・スカルスガルドさんが素敵でした。