いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

女神は二度微笑む

【概略】
コルカタの地下鉄で起きた毒ガスによる無差別テロ事件から2年。1カ月前に着任以来、行方不明となった夫を捜しにコルカタへやって来た身重の妻は、地元警察と共に捜索を開始。だが手がかりはゼロ。都市の路地裏のような謎が広がる。代わりに夫に似た男が浮かび上がってくる…。
サスペンス


.5★★★☆☆
ハリウッドでのリメイクが決定しているらしい、インド発のサスペンス映画でございます。
伏線とラストのどんでん返しが、これまでのインド映画のおちゃらけたイメージを塗り替える作品にもなっています。インド映画といえば歌って踊るのが定番ですが、踊ってる場合ではないのです、誰が味方なのかもわかりません。

コルコタで毒ガスによる地下鉄無差別テロ事件で多くの犠牲者が出た。2年後、コルコタの国際空港に妊婦のヴィディヤが降り立った。一ヶ月前に行方不明になった夫アルナブを探すためだった。しかし、彼の宿泊先にも、勤務先にも、夫がいたことを証明する記録はない。皆そんな人物は知らないという。途方に暮れるヴィディヤ。そんな彼女の前に夫と瓜二つの顔を持つ危険人物、ミラン・ダムジという男の存在が浮かび上がってくる。それを知った国家情報局のエージェントがアルナブの捜索に介入。そして、ヴィディヤへの協力者が次々と何者かによって殺害され、彼女自身も襲われる。ミラン・ダムジとはいったい何者なのか。アルナブはどこへ。誠実な警察官ラナの協力を得て夫捜しに奔走するヴィディヤはドゥルガー・ブージャー(ドゥルガー女神の祭祠)の祭りの日に…。

女性視点で見ると、お腹が臨月っぽいのが気になりました。産気づくかとハラハラしてしまいました(笑)
ITの専門家というスキルを生かしながら、また地元の警官に協力してもらいながら、真相へと迫ってゆきます。美貌からか若い警官が付きっきりで一緒に探してくれたりもするのですが、ともかく警察よりも優秀な彼女のその「執念」と「頭脳」が、物事を前へと進めていくのです。チャイのカップひとつから情報を得て物語が進んでいくと言うのは凄いな。どんな洞察力?

そして迎えたクライマックス。観客は「えっ」と度肝を抜かれることになります。臨月っぽいお腹の謎から、最初に地下鉄テロ事件があった事。最後に赤と白のサリーの女性たちに混じって消えていく彼女の姿はなんとも言えず美しかった。

ヒンドゥの「戦いの女神」ドゥルガーは美しい容姿と激しい気性という二面性を持つといいますが(カーリーの母親ですしね)、そんなヒンドゥにおける伝説と、知的で美しいヴィディヤを重ね合わせてみるのも、面白い試みかもしれませんね。