いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

メビウス

【概略】
ロシア国家機密情報員のグレゴリーは不正資金洗浄の疑いがあるロシア人ビジネスマンを監視するため、モロッコへと向かう。アメリカ人金融専門家アリスを雇い、不正を暴こうとするが、アリスはグレゴリーのチームを裏切っているという疑惑が浮上。アリスの裏切りを確かめる中、グレゴリーとアリスは深い仲に…。
サスペンス


.0★★★☆☆
タイトルは、「メビウスの帯」から。「物事の「表裏」「正邪」「虚実」に明確な区別は出来ない、「表」を歩いてるつもりがいつの間にか「裏」を歩いていたり、「虚」を演じていたはずがいつの間にか「実」に変化していたりという「人生の真理」であることが説明されています。納得。
ジャン・デュジャルダン、セシル・ドゥ・フランス、ティム・ロスさんらが共演。この作品では虚からはじまった愛が実になる様が描かれていました。

スパイアクションものかと思ってましたが、大人の雰囲気のスパイ映画でした。アクションは少なめで情報合戦が基本という感じでしょうか。ロシア連邦保安局(FSB/KGBはもうないんですね…)とCIAの間を渡り合う女性という逞しい設定のヒロインで、また会話がフランス語・英語・ロシア語を切り替えながら行われており、スパイはやっぱり多言語使いが基本よねと感じた次第。
ジャン・デュジャルダンは「OSS 177 私を愛したカフェオーレ」と同一人物とは思えません(笑)
ロシアの企業家の汚いお金を暴くために、彼が所有する投資銀行に曰くつきの金融スペシャリストの女性をCIAがスパイとして送りこんでいたところ、FSBも彼女に目を付け協力させるように接触。ここから二重スパイのお話になっていくのですが…。
スパイ映画の面白さって、やっぱり秘密と裏切り、そして破滅的な愛だと思いますが、全ての要素が入っている作品でした。毒によって脳を破壊されたアリスが、グレゴリーの「強く安心する腕」に抱かれその記憶の欠片を少し思い出したのであろうラストはとても切ない…。
危険な香り漂うスパイに扮したジャン・デュジャルダンが、さまざまな危険も顧みず愛に溺れていく男を、抑えた演技で熱演。寡黙な役どころで渋くてカッコよかった。