いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

デビルズ・バックボーン

【概略】
人里離れた孤児院に連れて来られた12歳の少年・カルロス。彼を迎える大人たちの不気味な雰囲気と、どこからか聞こえてくる囁き声に恐怖を感じながらも興味を抱くカルロスだったが…。
ホラー


.0★★★★★
怪奇的というとちょっと違うのかもしれませんが、独特の雰囲気です。どこか幻想チックで、しかしおどろおどろしく奇妙で、湿った感じがするような、そんな感じです。
単純にホラーというよりは、当時のスペインの内情の悲惨さを子供たちを使った悲劇として扱った映画なのかなと思います。
…とはいえ、ラム酒に漬けられた胎児、校庭の不発弾、不気味な大人たち、幽霊の少年と怪奇要素はばっちり。「パンズ・ラビリンス」でもそうですが、スペインの気質なのか、昼間でもどこか暗く、ねっとりとした空気感です。伝えたいことのある幽霊の少年の表現の仕方もかなり良いですね。
悪魔の背骨とは奇形児のことを指します。
この映画に出てくる登場人物は全て戦争の犠牲者。大人の歪んだ欲に犠牲になる子供たちの姿とあのラストに非常に切なくなりました。大人によって無理やり成長させられる子供たちの内面の変化もしっかりと描かれている奥深い人間ドラマでした。