いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

もうひとりのシェイクスピア

【概略】
エリザベス王朝末期。伯爵という立場上、自分の名前で戯曲を発表できずにいたエドワード・ド・ヴィアはベン・ジョンソンという劇作家に代役をさせようとするが…。
ドラマ


.0★★★☆☆
「シェイクスピア別人説」を元にした作品。
現代。なにやら急ぎ駆けつけた語り部が物語を語り始めると、舞台は一気に16世紀へ。

第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアは伯爵という立場のため自分の名前で戯曲を発表出来ずにいたため別人を装って発表しようとするが、その前に一人の役者が勝手に戯曲を発表してしまう。エドワードは政治的陰謀のため、自ら書いた「ヘンリー5世」と「リチャード3世」をシェイクスピアの名前でプロパガンダ上演させて、エリザベスの側近ウィリアム・セシルの悪政を憎む国民を扇動しようとするのだが…。

シェイクスピアの実態があまり分かってないというのを逆手にとって、この作品は「シェイクスピアの正体はオックスフォード伯だ」という一つの仮説を元に構築されている物語。
豪華な背景美術や当時の町並みや劇場風景だとかは雰囲気良く出来ていたと思います。シェイクスピアの作品やベン・ジョンソンについて知っていると、楽しみが倍増します。序盤からなにやら引き込まれ、中盤辺りからぐっと面白くなりました。

本当のシェイクスピアは誰だったかというミステリー部分よりも政治陰謀の強い作品になっていて、そしてこの重厚な作品を撮ったのがローランド・エメリッヒ監督だということにビックリ!あくまで真面目に作られた作品であって、途中でSFめいたりはしません(笑)
予想外の裏切りと悲劇的な出自の悲哀に満ちた作品でもありました。エドワードこそがエリザベスの最初の私生児だったのですね。息子と母親が関係して、さらに私生児が生まれたのだ。「真実を知ることはない」という台詞が深い意味をもちますね。
主役のエドワード(old)を演じたリス・ エヴァンスさんがとても渋くて私好み!