いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

モーリス

【概略】
ケンブリッジ大学へ進学した青年モーリスは、上流階級のクライブという男とホモ・セクシャルの関係になる。やがてクライブは卒業を迎え、弁護士になるため、モーリスとの関係を清算するが…。
ロマンス


.5★★★☆☆
はい、有名な懐かしい作品ですね。これ廃盤なんですよねえ…昔は普通にVHSとかたくさんありましたが、DVDも今はレンタルショップでもなかなか見れません; 
簡単にいってしまえば、同性愛と階級社会の物語なんですが、美青年モーリスがヒュー・グラント演じるクライブと出会い深く愛し合いながらもやがて道がわかれる…美しく繊細な物語です。
青春の輝きというのか純粋な美しさというのか、ラストのクライブの回想のシーンは非常に美しくそして切なかったですね。二度と得ることのないあの一番幸せな頃の時間が、光の中にあるんです。
友情から愛情へ、だけど愛は永遠には続かない。この頃のイギリスでは同性愛は(エリート達の間では行われてはいたものの)タブー視されていて厳しく規制されていた。2人の愛は隠さねばならず、それぞれ仕事についた二人は、やがて全てを捨て切れず罪の意識にかられたクライブが結局女性と結婚してしまうんです(この結婚はどうみてもクライブの政治的野心と自己正当化ですよね…)。
彼との別れから立ち直れないモーリスは、彼を情熱的に見つめるクライブの使用人の狩場番の男アレックに抱かれ、本当の意味で性を共有する相手をみつけ、やがて深く愛し合うように。一途にクライブを愛するモーリスはあまりにも切ないのだけど、同じ思いをまたアレックがしているのね。
クライブはわりきってモーリスと別れたはずではあるけれど、過去の愛は忘れてはいない。モーリスからアレックに対する愛を打ち明けられた彼は「醜悪だ」と言い放つ。男同士が認められるのはプラトニックの関係だけであると。でも本当は、彼こそがモーリスを痛烈に求めていたんでしょうね。あの窓辺のラストシーンは美しい。自分をを見失った後悔やあの頃の愛の輝き、甘く苦い気持ちになりました。