いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

さよなら、人類

【概略】
面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンコンビ・サムとヨナタンが、宝石入りの鞄を死んでも放さない老女、理容師に転職した船長など、様々な人々の哀しくもおかしい人生を目撃する。
コメディ


.5★★★☆☆
さすらいのセールスマン、サムとヨナタンは今日も途方に暮れる…。
「散歩する惑星」「愛おしき隣人」そして本作で三部作が完結です。後ろ向き、前向きときて、今度はどこ向きだ?
面白グッズを売り歩く冴えないセールスマンコンビのサムとヨナタン。面白グッズはなかなか売れないが、その際に彼らは、様々な人生を目撃する。臨終の床の老女は、天国に持って行くために宝石の入ったカバンを死んでも放さない。フェリーの船長は、船酔いするため理容師に転職。現代のバーに突然現れるスウェーデン国王率いる18世紀の騎馬隊…。何をやっても上手くいかない人たちの哀しくも可笑しな人生模様を目の当たりにする。
面白グッズを売ってるのに、その表情はとても楽しそうではないところが良い。
不条理劇が連続している演出は変わらずで、2人のセールスマンがいわば狂言回し的な存在。はあ?と思う事もしばしばあって唖然とさせられるが、根本的にシュールなのも相変わらずでした。
人との距離感がわかりにくい「元気そうで何より」という挨拶がちょくちょく出てくるものの、外見上はみな元気そうではない。なんか血色が悪い。セールスマンたちが商品の「笑い袋」を見せても、だれも笑わないし。そうそう、これを見て子供の頃「笑い袋」がなんか妙に怖かったことを思い出したりもした。
カフェの中で心臓発作で死亡した男が注文したサンドイッチとビールを「どなたかタダでいかがですか?」と呼びかけるシーンなど、本作は「死」を意識したブラックユーモアが多かった気がする。
原題の意味はよくわからないものの、邦題から察するに、人間最後行き着く所は「死」だからなのかな?とちょっと思った。