いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

【概略】
英国王太子の娘・カロリーネはデンマーク王の下に嫁いだ。だが無礼な振る舞いを繰り返す夫に失望し、彼女は愛情どころか憎しみを抱くようになっていく。
ドラマ


.0★★★☆☆
マッツ・ミケルセンがみたくて借りました。
時は18世紀。英国王の妹カロリーネは、15歳でデンマーク王クリスチャン7世と政略結婚をするが、夫は偏屈なうえ女癖が悪く、すぐに夫婦生活は悪化する。また、英国で自由な思想に触れて育ったカロリーネにとって保守的なデンマーク王宮は息苦しく、彼女は次第にふさぎこんでいく。そんな折、外遊先で病を患ったクリスチャンはドイツ生まれの医師ストルーエンセを侍医として雇い、王宮に連れて帰る。博識で物腰柔らかく自由な思想を持つストルーエンセにカロリーネは次第に近親感を憶え、また、ストルーエンセも若く美しく、そして知的な王妃に心惹かれていくが…。

デンマークの歴史に関する知識はほぼゼロですから、新鮮で面白かったのですが、フランス革命よりほんの少し前のデンマークでは、ストルーエンセによって拷問の廃止や、窃盗犯の死刑廃止、捨て子のための病院設置や天然痘の予防接種など、たくさんの改革がなされていたということはなかなかに興味深い事実でした。ただし、彼は侍医でありながらその啓蒙思想によって急進的かつ独断で国を動かしていたわけですから、けっして国民からの支持は得られていたわけではなかったようです。
マッツを観るためにこの作品をみたはずが、印象強く残ったのは、精神の病に冒されているエキセントリックな国王クリスチャン7世でした。登場時はただのアホにしか見えないんだけど「あなたはバカではない。本当は優れた人だ。好きなようにやってみるのです。」とストルーエンセに言われた彼は、一時的に侍医の助けを借りつつ治世に積極的になり、改革をどんどん推し進めるのです。根はピュアな王がストルーエンセを物凄く慕っているのが段々愛しく思えてきます。
一方でストルーエンセはダンスを踊っているうちに、宙を泳いでいた王妃の心を捕まえてしまったのでしょうね。ストルーエンセは王も王妃も両方愛してたのだろう。この三角関係は不倫が発覚しないうちは実に完璧だった。3人が椅子に座って手を握り合ってるシーン好き。
やがて摂政として王を動かすようになっていく啓蒙思想家の彼に貴族や大臣らは反発を抱いていく。
民衆の為に行なった改革だったのに肝心の民衆からは理解されておらず、処刑されてしまうストルーエンセが「私も民衆の一人だ」と叫ぶシーン、そして、その事を知らされず、恩赦を与えて再会出来る日を心待ちにしている国王との対比が物悲しく感じました。
メロドラマな副題がついているが、実際はきちんとした歴史ものでした。


【見どころ】
王とのプラトニック・ラブなマッツ。酷い拷問を受けて怯えるマッツ。恩赦があると思っていたが処刑場に向かう途中役人が十字架をもっていることで自分の死を知ってしまうマッツ。