いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

クランプス 魔物の儀式

【概略】
両親と姉と暮らすマックスは、母の妹一家とクリスマスを過ごすが、豪雪で家に閉じ込められてしまう。そんな中、外を見に行った姉が戻らず、いとこも突然姿を消し…。
ホラー


.0★★★★☆
狙った獲物を次々と地獄に引きずり込む伝説の魔物「クランプス」!!
ヨーロッパ中部で語り継がれる恐ろしい生き物クランプス。鉤爪と鎖を振りまわして子供を追いかけ、逃げ場のない状況になるまで迫り、地獄に引きずり込む…世に言う「西洋版なまはげ」が、その正体。クランプスを呼び寄せてしまったら最後、絶対に逃れることはできない。
タイトルの「クランプス」とは、聖なるクリスマスに背を向ける罰当たりな人々を懲らしめるためにやってくるという精霊的な存在だそう。主に東欧の民間伝承で言い伝えられているそうな。全然知らんかった。そのため本作で唯一その存在に気付く一家の祖母はドイツ生まれという設定。一家団欒とは程遠いクリスマスに嫌気がさした少年マックスは「クリスマスなんて無くなってしまえばいい」と罰当たりな言葉を吐いてまうのです。それを聞き届けたクランプスの呪いがこのファミリーを襲います。
ホラーとしてはずいぶんと控えめでマイルドな印象な本作。OPの暴動のようなクリスマス風景からして楽しい。
まず外の様子を見に行った姉ベスがいなくなる。次に父親と叔父がベスを見つけに出て襲撃される。この事件があって一家が一致団結し始める。次におデブの従兄弟ハウイーがクッキーマン?にさらわれ祖母のオミがようやくクランプスのことを話し始める。クリスマスの精神を捨てて皆いなくなれと願ったため、サンタの代わりにやってきたのがクランプス。それは褒美ではなく罰。家族がさらわれ独り残されたのが彼女だった。オミは言う。「絶対に火を絶やさないで」。しかしもうクランプスらは家に入り込んでいるのであった!
ぬいぐるみや人形が襲ってくるところはコミカルでもあり不気味。クランプスの造形も子供にはそこそこ怖い感じで(大人は怖くないけどね)与えるサンタと奪うクランプスと正反対に描かれている所が面白い。
ラストでは、全滅と思いきや25日になっていてプレゼントを開けたらクランプスからの警告の鈴が入っていて、これはクランプスが各家を見張っていてマックスが「家族を返して。その代わり僕が行く」と自己犠牲をみせたことから、「今回はこれで許してやるがいつでもまた来るぞ」という事なんでしょうね。全員の硬い表情が物語る「襲撃された記憶」が苦い後味を残しますが、面白かったです。B級になりがちですがアメリカでのヒットが頷ける良作。
要するにクリスマスには家族団欒を楽しみましょうということですね。良く出来ています。