いやいやえん

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偽りなき者

【概略】
離婚と失業の試練を乗り越え、ようやく穏やかな日常を取り戻した幼稚園教師・ルーカス。そんなある日、親友の娘の作り話が元で、彼は変質者の烙印を押されてしまう。
ドラマ


.0★★★★★
マッツ・ミケルセンが見たくて借りました。
きっかけは少女のささやかな嘘。疑惑は憎悪となり、小さな町を埋め尽くす。
デンマークには「子供と酔っぱらいは嘘をつかない」ということわざがあるそうです。誰もがこのことわざを盲信しているかのように、幼稚園児の少女クララがついた、何気ない嘘を信じ込んでいきます。こんなの迷信だよ。子供なんて平気で嘘をつきますよ。
しかしこのことがきっかけで町中の悪意がルーカスに向かっていきます。

早い段階で逮捕釈放されたのもいけなかった。疑惑は悪い噂となり、変質者のレッテルを貼られる。そして住民たちの攻撃の矛先はルーカスだけではなく、その息子や愛犬にも向かっていくのです。
冒頭で性器を露出させたおっさんが川に飛び込むシーンがありますが、その気持ち悪さを、少女に詰問していく過程で「白い物がでた?」とそのおぞましさを膨張させる演出になっていた。

教会でルーカスはテオをみつめる。その表情を見たテオは、ルーカスが真実を語っていることを悟るのです。それは長年親友として過ごしてきた彼だからこそ分かる事。そして娘の話(いけない事を言ったの)も真実だった事に気づく。
他人の誤解を赦したとしても、その人が変わらず内心で自分を疑い続けていたら…これほど恐ろしい事はない。
騒動がおさまってしばらくたったあと、狩りに向かったルーカスの頭上スレスレに、銃弾が撃ちこまれる。撃った犯人は逆光で顔が見えず、そのまま立ち去りますが、この人物が誰だったとしても、そこには解けない疑惑が残されていたという事実が表面化するのです。
ルーカスがクララを責めなかったことが救いでしょうか。


【見どころ】
全てを奪われ極限まで追い詰められて絶望のふちへと立たされるマッツ。疑惑がまだ解けていない事に気づいてしまったラストの表情が秀逸なマッツ。

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