いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ザ・モンスター

【概略】
シングルマザーのキャシーは10歳の娘と夜道を車で走っていたところ、事故を起こして立ち往生してしまう。ふたりは周囲の森の異様な雰囲気に気付き…。
ホラー


.0★★★☆☆
決して闇に踏み込むな。
ゾーイ・カザン主演。B級モンスター・ホラーと思っていたが、母子ドラマだった。
モンスターに襲われる母と娘の構図なのはそうなのですが、二人の関係性に焦点を当て続けているドラマ性の高い作品だった。単にキャーキャー言うようなモンスター・ホラーとは違い、その中にシリアスドラマを描いているギャップがなかなか珍しく、個人的には良かったように思う。肝心のモンスターも着ぐるみではないのが好感。
酒浸りの最低の母親、しっかりものの娘。この二人の親子愛が見どころ。母親は父親のところに送れば、娘は自分を捨てると思っている。そしておばあちゃんの時計を形見のようにくれるのだ。「もう会えないから」「誰が決めたの?」「誰も言わないけど…」
大事な劇の日に、「来てほしくない」と母にいう娘とファックユーで返す母親。結局「誰かに連れてきてもらいな」と娘は家に置き去りにした。
真夜中に断酒を試みていたけれども我慢できずに飲んでしまう母親。
憎たらしい、ママなんて死んじゃえばいい、と言葉に出す娘。
母親がクズな恋人と酒を買いに行かないように車のカギを隠したが、結局みつかって母親に殴られる娘は「ママ行かないで」とむせび泣く。
など、いろんな母親と娘のエピソードが挿入されます。
何かがおかしいと思ったときには、レッカーのおじさんはもういなかったし、オオカミの死体は何かに食べられてた。古い街道で誰かが来るということも考えられなかった。
母娘の目の前で食べられるレッカーのおじさん、母親も何かに襲われるも救急車がきて助かったと思いきや、救急車ごと襲撃される。
母親は自分を犠牲に娘を助けるつもりだった。自分をおとりにして…。「離れたくない」という娘を強い覚悟で嘘もつくし娘もその嘘を知っている。「街灯をつけるのは怪物が光に弱いからよ」「嘘よ」「わかってる」結局母親は死んだ。
音の鳴るぬいぐるみで気を引いて火炎放射と殴打でモンスターを倒した娘。「ごめんね。嫌わないで」「嫌ってないよ。大好きだよ」強い憎しみの顔を見せたその裏側には、母への強い強い愛があった。

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