いやいやえん

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ローンウルフ 真夜中の死闘

【概略】
盲導犬と共にとある田舎の老人居住区域に引っ越して来た盲目の元軍人・アンブローズ。翌日、彼は隣人の老女の異変を知り…。
ホラー


.5★★★☆☆
ベトナム戦争により、失明し心に闇を持つ盲目の退役軍人アンブローズは、盲導犬と共にとある田舎の老人居住区域に引っ越してきた。引っ越し翌日、満月の夜に事件は起こる。盲目の彼は優れた聴覚と嗅覚で隣人の老女デロリスの異変を知る。壁をたたき大声で安否を確かめるが、得体のしれない大きな「ケモノ」は彼の前に突然現れ、愛犬シャドウと隣人の老女は惨殺されるのだった…。
ウェアウルフ系の低予算B級アクション・ホラーですが、どっちかっていうとドラマ性が高いシリアス展開でした。
心身に傷を負った初老のベトナム帰還兵と言う設定は昔の映画を思い起こさせるし、彼は妻を亡くして生きる意味を失っており、唯一心許せる相手である愛犬を「ケモノ」に殺されたので、復讐を決意するというのも、主人公の生きざまをB級ホラー映画に絡めた、このアイデアにはなかなか惹かれるものがある。渋い。
ただまあモンスターの造形がショボイ点は目を瞑るとして、ヒューマンドラマ・ホラーと言う意味ではなかなか目新しい部分もありました。
愛犬シャドウの出番は序盤しかないけど、主人を守ろうとして殉死…。賢い盲導犬でした。アンブローズは、満月の日を聞いて「一ヶ月後か…」と静かに決意するわけです。郵便配達人を使って血のあとを辿ったり。この地域(老人が余生を過ごすための地域)では頻繁に老人が山の獣に襲われて亡くなっている…という話だった。
教会の手伝いをしているジェームズの「神父様が永遠の命をくれたんだ」とか、地域の女主人の家につづいてた血痕とか、注文した銀の銃弾とか、だいたいここで何が起こってるのか徐々にわかっていくつくりが心憎い。
入念な準備と下調べをして、そしてついに来た満月の夜。変わる様子を入念に見せて、顔の皮を文字通りベロンと剥いていくのは良かったが、その後の着ぐるみ感がね…。
軍服を着て敵を向かえ討つアンブローズ。研ぎ澄まされた聴覚を使って戦う。無敵感のある戦いではないのが良かった。だって一ヶ月の間鍛えて作戦を練ったとはいえ老人で盲目だ。主演の方の熱演が素晴らしい。
音楽も良かった。

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