いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

嗤う分身

【概略】
サイモンはサエない毎日を送っていた。そんなある日、サイモンの勤める会社に彼と同じ容姿の男・ジェームズが入社してきて…。
サスペンス


.5★★★☆☆
サエない僕の目の前に、イケてる「僕」が現れた。恋も、仕事も、存在さえも、「僕」は僕のすべてを奪っていく―。原作は文豪ドストエフスキーの「分身」。
自分にそっくりなもう一人の「自分」の出現によって全てを狂わされていく男の顛末を、ダークユーモアとロマンスを含めて描く。
原作読んだことないなあ…。ジェシー・アイゼンバーグとミア・ワシコウスカです。
常に薄暗さを感じる作風はドストエフスキーっぽい。彩度を低くしてレトロなのか未来なのかもよくわからないんだけど、なんだか怖い、不気味さすら感じた。
「そこは俺の席だ」と誰も乗っていない地下鉄での悪夢のような冒頭からして暗い。そしてサイモンは要領が悪い。不条理な事ばかりを受け入れて生きてきた内気な青年の、本作は、はっきり「ドッペルゲンガー」を描いた作品になっている。サイモン自身の潜在的な思いが、ジェームズとなって行動を起こさせるのだ。まるで正反対の性格、こうなりたいという願望が分身として現れたら…。
昭和歌謡がまた妙な雰囲気にさせられるんだけどさ、意外と合っていたのよ。
「不安」を冗長させる演出が秀逸。陰影や音楽などこだわって作られているんだろうな。

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