いやいやえん

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シークレット・オブ・モンスター

【概略】
1918年。ヴェルサイユ条約締結を目的にフランスに送り込まれた米政府高官。彼には、神への深い信仰心をもつ妻と、まるで少女のように美しい息子がいた。しかし、その少年は収終始何かに不満を抱え、教会への投石や部屋に籠城するなど、その不可解な言動の数々に両親は頭を悩ましていた…。
サスペンス


.0★★★☆☆
何が少年を独裁者へと変貌させたのか―。
主人公を演じるトム・スウィート少年の美少年っぷりと劇中の不穏な音楽が非常に印象に残る作品。この楽曲のおかげで、何もないシーンでも「ただならぬ事が起きている」という不安感と緊張をかなり受けます。
基本は、少年の鬱屈した行動を通じその心の機微を描いているという作品です。単純に観てしまうと、やはり家庭環境と自分の出生が原因じゃないのかなと思ってしまうのです。淡々と描かれていくので人によっては飽きてしまう作品だと思います。
のちに独裁者となる少年ということで、一体誰をモチーフにした独裁者なのかというところは気になりますが、明かされません。
父は仕事ばかりで自分に興味がなく、母は自分が正しいと思う教育を押し付けるだけ。両親は1度も少年と向き合おうとはしていないように思えます。さらに、唯一の味方だった優しいメイドは母にクビにされる。心を開きかけた家庭教師の女性は、父親と不倫。母親も不倫している。子供が自分の両親に愛されないって、どれだけの恐怖と絶望だったことだろうか…。ラストシーンをみると少年は、ハゲ…じゃない、ロバート・パティンソンになっていた。ここと章タイトルから察するに、少年の本当の父親は母の不倫相手の男だったようです。それまで信じていた自分を形作るすべてが完全に否定されてしまうのだ。
異国での生活。時代の不穏な空気。愛されない少年時代。両親のW不倫。そして信心の放棄、抑圧、孤独…。これらは、子供に対して与えていいものじゃないよね。
ラストはカメラが縦にぐるんぐるん回り…これがまた不安を煽りまくり。
ただ映画としては反抗期を迎えた子供の様子を写していると言う風にもとれて、抑圧された子供でもあるし普遍の人間的なものともいえるし…微妙。

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