いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

トッド・ソロンズの子犬物語

【概略】
病弱な子ども・レミとその両親に引き取られたダックスフント。無邪気に問題ばかり起こすダックスフントは、たちまち満たされず何かを強く求めている人々の手に渡ることになり…。
コメディ


.0★★★☆☆
可愛いダックスフントと冴えない飼い主たちによるブラックコメディ。
最初はレミ。がん患者の少年だ。母親の昔話が残酷…これジュリー・デルピーだったんですよ。犬への愛情がなくて「去勢」とか「安楽死」の説明が大雑把で残酷、伝え方が最低で実に良い(うん、良いと思う)。その後両親がいない間に犬とレミがはしゃぎまわるシーンをスローで見せるところは良かったけど、その後の犬の下痢糞までスローで見せるこの手腕。しかもドビュッシーの「月の光」がBGMですよ。なるほど、ブラックだ。その後下痢が酷すぎたので安楽死させようとするなんて最低!…と、思ったら獣医助手が勝手に助けて具合も良くなる。
2人目はこの獣医助手(眼鏡女子)のロードムービー。学生時代同級生だった男のダウン症の弟夫婦の下へ行きドゥーディ(うんこ)と名付けたダックスフントを置いてくる。障害者を障害があるから何も出来ないという風に描くんじゃなくて、ちゃんと家庭を築いてダウン症同士だけど結婚して生活しているというのがリアルだった。結局、同級生の男と眼鏡女子はいい雰囲気になる。
閑話休題。色々な飼い主の手を渡り…
で、いつの間にか脚本家の手に渡っていたダックスフント。この脚本家の話は人に軽くあしらわれ続くのですが、その中で、「好きな映画を一本あげて」と問われて「大量に観すぎていて思い浮かばないな~」「今年見た映画で印象に残ってるものは?」「たくさんあって思い浮かばないなあ~」などと延々と言い続ける学生なんかは単純にいるいる君だった。脚本家が爆弾犯になるまでのストーリーなんだけど、爆弾犯になるまでがあっという間でそこはちょっと喜劇にしすぎていると感じたかな。
最後はお婆さん。人生の選択をし続けてきた彼女が過去の自分と向き合う…過去を悔いているのですが、人間誰しも「あのときこうしてれば」と思うもの。幼い自分が過去を思い出させに来るなんて、残酷。…と思ってたら、ダックスフントは車道に飛び出てトラックに轢き殺されてペチャンコになります。その後も後続の車に4度も踏み潰されて、死骸の皮は剥製にして再利用されてロボットになりました。
なんだろうなあ、最初のレミの話の不条理さとうんこと、脚本家の話は良かったです。でもブラックコメディではないと思う…。最後のオチはあまり気分が良くない。ただどちらかといえばこういった→癌の少年、ダウン症の夫婦、苦悩の脚本家、絶望する老女など…一般的に暗い面を持った人たちを焦点にあてた部分は、なんとなく優しさを感じた。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。