いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

あるメイドの密かな欲望

【概略】
美貌のメイド・セレスティーヌは主人の求愛を拒否したことで理不尽な仕打ちを受けていた。そんな中、彼女は謎めいた庭師・ジョゼフに惹かれていくが…。
サスペンス


.0★★★☆☆
「小間使の日記」のリメイク作品だそうです。
主演のメイドがレア・セドゥ、庭師にヴァンサン・ランドン。
レア・セドゥの一挙一動に目が離せない、そんな感じ。とても魅力的に映されています。
「こんな毎日、もう、うんざり!」そう思った事はないでしょうか。本作のメイドのセレスティーヌも毎日そう思って暮らしていたはず。主人のセクハラと女主人のパワハラに耐えながらメイドを続ける毎日…。嫌気がさしはじめた彼女は、庭師ジョゼフの提案に乗り、人生を変える日々に歩み始める、といったお話。
密かに金を貯めていたジョゼフは、セレスティーヌがやってくると、すぐさま「何が出来る女なのか」を見極め…多分他の人に対しても見極めをしていたのでしょう、美貌と彼女が密かな野望をもっていることを冷静に判断、なんと結婚して「カフェの女主人」にならないかと提案します。
ヴァンサン・ランドンの男臭い印象が、無骨で謎の庭師ジョゼフにぴったり。このジョゼフにセレスティーヌはすぐに惹かれてしまうのですよね。人って謎の部分があると、その謎にどんなものがあるのか知りたくなってしまうもの。しかも相手は自分を一介のメイドから女主人に抜擢してくれている。誰かの理不尽な命令に従わなくても良い、夢の世界へと連れて行ってくれる人なのだ。
二人は共謀して銀食器を盗み、何もなかった振りして屋敷を出る。セレスティーヌはジョゼフに支配される幸せを感じとる人生を歩む事に…。
特に緊張感があったりどんでん返しがあるわけでもないので人によっては退屈な作品かもしれませんが、レア・セドゥの純真にみえたり小悪魔的に見えたりする姿もあいまって、なかなか面白い作品になっていました。
セレスティーヌが過去を思い出したり美化して話したりするとそれが映像になるんですが、彼女にも影のある過去があるんですよね。だからこそ、彼女が選び取る「明日」は、誰にもかしずかない明るい未来への道であってほしい。ジョゼフの迎えの馬車に乗ったシーンで終わりますが、ブルジョワ階級に憧れつつも反発していた彼女に希望の見えるラストでもありました。

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