いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

愛情は深い海の如く

【概略】
第二次世界大戦後のロンドン。親子ほどに歳の離れた判事の夫と裕福に暮らすヘスター。夫は優しさも思いやりもあり、へスターのわがままにも終始穏やかであったが、年が離れているが故に情熱的な愛情表現に欠けていた。そんな中、同世代の元英国空軍パイロット、フレディと偶然出会い、瞬く間に恋に落ちる。フレディへの想いは大きく燃え上がり、激しく愛し合う二人だが、夫に関係を知られ、へスターは家を出てフレディと暮らすことを選ぶ。
ロマンス


.0★★★☆☆
音楽の使い方や映像が古典的な感じのする作品でした。
歳の離れた夫と義母との裕福だけれど息が詰まるような結婚生活を送っている主人公へスターが、若い帰還兵フレディと愛し合い駆け落ち状態になるも、夫はそれを知りながら離婚は絶対にしないと我慢強く妻の帰りを待っている。しかしフレディは戦時中の過酷な経験を引きずりアルコール中毒で、その愛の日々は荒れた生活となっていき、へスターは冒頭にあったある事を実行しようとするが…といった話。
レイチェル・ワイズがやはり美しい。
愛が崩壊していく様はなんて儚く、そして美しいのだろう。クラシカルな映像が、またそれを上手く活かしていると思う。また深い意味のあるタイトルだと思います。
義母との会話で「情熱の代わりは何?」「控えめな熱意ね、そのほうが安全」というものがありましたが、へスターと義母との緊張感漂う会話がゾッとした。間に立つ夫の気苦労がちょっとなんともいえなかった。
肉体関係だけが愛ではないと言った夫は妻を愛していたのでしょう。でも若いヘスターには義母の干渉(ベッドの事まで!)や夫の監視は耐え難い生活でもあったのでしょう。
大家の通報で訪ねてきた夫は寛大で、まだ愛されているのかと心配をもする。またヘスターもまだ指輪をしているのですよね。
その後のヘスターとフレディとの会話が、男と女の違いを表しているのかもしれない。「運が悪いってだけの話だ」「いつまでもロミオにはなれない」男女の仲のことです、いい時もあれば悪い時もある、ただ女性はずっと幸せを感じていたい生き物、フレディには荷が重すぎたのかもしれません。
崩壊する愛の物語は物凄く感情的である意味醜い面さえみせる。しかし最終的には真実の愛に対する、一つの答えが出るんですね。愛すればこそ、それもまたひとつの選択なのでしょう。

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