いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

悪人

【概略】
孤独な魂を抱えたふたりの男女、清水祐一と馬込光代は偶然の出会いから愛し合うが、祐一には光代に話していないある秘密があった。
ドラマ


.5★★★☆☆
背景に出会い系というものがあって、薄っぺらい現代社会を比喩している。それと同じように軽い大学生と若い女の子がいて、孤独な青年と女性がいる。そしてその家族達も。描かれ方はリアルだ。
樹木希林さんも柄本明さんもいい演技をしていますが、妻夫木さんの目の演技が上手かったです。
ただ全体に説明が足らず、「なぜ」の部分が明かされない、そこらへんが少しわかりにくいと感じました、もちろん原作では補完されているんでしょうけど。バスの運転手さんのエピソードとか、増尾の友人に良識的な人が1人いたりとほっとする瞬間です。
二つの孤独が出会って愛というものを知るが、それは遅く、やがて離れなければならないときがくる。ラストで祐一は光代の首を絞めるが、それすらも愛なんだろうね、彼女を共犯者にしないように。
あえてこの中で悪人は誰だと考えると、そりゃやっぱり増尾。いくら理由があっても女の子をあんなところに置き去りにするなんて最低。しかも蹴り出しですよ、笑いネタにしたりとかね。
見方によっても「悪人」は変わります、祐一を止めた光代かもしれない、人はいろいろな形になるものです。そういえば深津さんはこれで賞をもらったんでしたね。

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