いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

悪魔の呼ぶ海へ

【概略】
写真家のジーンは夫トーマスらを連れ19世紀の後半に起きた殺人事件を記事にしようと、その現場となったマッティノーズ島を訪れる。ジーンは事件の真相を探っていくにつれ、自らも当時の事件のごとく、現在での複雑な人間関係の渦へ巻き込まれていく…。
スリラー


.0★★☆☆☆
19世紀と現代の二つの物語が同時進行していくのですが、異なる時代の二つの物語が上手くストーリーに絡まっていなく、現代のほうの人間ドラマがダレてしまうところもありました。
19世紀に起きた殺人事件の真犯人の正体は唯一生き残ったマレンであることは序盤から想像がつくしわかりやすいのですが、サラ・ポーリー演じるマレンの繊細な心理状態が巧みに描かれており、なかなかに面白かった。近親というタブーの中での感情のもつれが殺意への共感を呼ぶんですよね。精神的にひどく傷つきながら、それまで抑制してきた感情が爆発してしまうところは感情移入しやすい。
ただ、マレンが抱える屈折した想いが、現代のジーンに乗り移ってくるような部分もあって、一概につまらない作品とは言えない部分もありました。
詩的な台詞がまんま展開をあらわしているのはどうかとは思いますが、その部分はとても文学的ではありました。

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