いやいやえん

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アシュラ

【概略】
応仁の乱によって荒れ果てた時代。ケダモノとなって生き抜いてきたアシュラは、若狭の優しさや法師の教えに触れ、次第に人間性を取り戻していくが…。
アニメーション


.0★★★☆☆
独特の絵柄です。秋山ジョージさん原作の漫画を脚色してアニメ化。お話の流れはだいぶ違う様子…。
狂女から産み落とされた赤ん坊、極限まで腹をすかせた母親が赤ん坊を食べようと火の中に落とすところから話ははじまる。8年後、少年となった人の子はケダモノのように人肉を喰う事で生きながらえていた。
しかし旅の法師は少年の中に阿修羅の姿を見、ケダモノではない、人なのだと諭し、そっと見守るのだった。

野沢雅子さん演じるアシュラが、最初は言葉を知らなくて「ギャア」とか「アウウ」とかだけなのですが、もうねドラゴンボール状態。うわあ…どうしようかな…と思ってたんですが、人語を話すようになってから、とくに若狭に馬の肉を人肉だと誤解されて、それでも若狭を生かすために食べさせようと、「どうしてわからないんだギャ」といってるあたりは凄く良かったです。

人肉喰いのアシュラは、地頭の一人息子を殺害した事で地頭から追われ崖から落ちますが、それを助けたのが若狭だった。若狭はアシュラに食べ物を与え、人らしいことを教え、優しさを与えた。アシュラにとってははじめてのぬくもりだったろう。
母親に喰われそうになった胎児が、生きるために、ただそれだけのために振るった刃。

悲劇的な結末へと向かっていきますが、アシュラはただ若狭と一緒にいたかっただけなんだよね。でも若狭の秘密の恋人(彼が散所に属してるため)七郎の存在、「人でなし」という若狭の言葉、法師の切り落とした片腕と「なぜ産み落とした」と嘆く苦しみなど…色々な出来事がアシュラを葛藤させる。
炎で焼かれたつり橋のシーンは心が痛くて仕方ありませんでした。アシュラが法師の弟子となり(だよね?多分)菩薩を彫るのは、自分の中のケダモノと戦うためなのでしょう。
「火の鳥」の鳳凰編の我王を少し思い出しました。

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