いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

アレクサンドリア

【概略】
美貌と明晰な頭脳を兼ね備えた女性天文学者・ヒュパティアは、宇宙の真理を解明することに情熱を捧げていたが…。
史劇


.5★★★★☆
レイチェル・ワイズさん主演。なかなかどうして、歴史スペクタクル(今もこの呼び方するのかな?)な作りで好感がもてました。
実在の女性天文学者ヒュパティアの数奇な運命がメインに描かれています。キリスト教の異教排斥の凄まじさは異端審問や魔女狩りでもわかるとおりです。
この作品では図書館で書物を守ろうとするヒュパティアが印象強かった。そして美貌の女教師を思慕する位の違う2人の男たち、高官の息子オレステスと、奴隷のダオス。
火を消して空を見上げる、古代だから天の星がきれいにみえたんでしょうね。天動説が当たり前だった時代、荒唐無稽とはいえ地動説を考えていた人がいた事を考えていたというのは面白い設定ですね。
ダオスはキリスト教徒と交わり、それも身分の問題があったからだけど、結局ヒュパティアの下を去る。彼女が誰のものにもなりませんようにと祈る姿は切なかったなー、奴隷だからこそ触れることさえ出来ない。
暴動の後もヒュパティアは天文の講義や地動説研究をし続け、押し付ける信仰は受け入れないと拒否したため、キリスト教は彼女を異端とみなすことになり…。
ヒュパティアに訪れる悲劇は言うまでもなくですが、純粋に学問を追及していくヒュパティアの姿は真っ直ぐですが、真っ直ぐすぎたんですね。自分の意思を曲げない気高さをもっていたことが幸いであり悲劇でもありました。
出て来る宗教は多神教、ユダヤ教、キリスト教ですが、宗教的信念と信仰の対立が渦巻いている時代で、どの宗教が正しいということはない。
舞台美術などはなかなか素晴らしかったです。久しぶりに史劇を見た気がしました、お金もかかってると思います。

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