いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ウィズネイルと僕

【概略】
1969年、ロンドンのカムデンタウンに住む二人の売れない役者、ウィズネイルと僕。酒とドラッグに溺れる貧乏な毎日に嫌気が差した僕は、ウィズネイルの叔父モンティが持っている田舎のコテージで素敵な休日を送ろうと目論むのだが…。
ドラマ


.5★★★☆☆
カルト的人気作らしく、ジョニー・デップも「僕が死ぬ前に最後に見たい。」と絶賛したらしい。
退廃的に酔っぱらってはグダグダ下らないことを会話してるだけの作品なのですが、このダメダメな二人組が最後で道が分かれてしまうのがどこか悲しい。
お話的にはそんなに面白くないが、妙に魅入ってしまう作品でもある。ウィズネイルの嘘でゲイの叔父に追い回されるくだりは笑えるけど、基本青春というか「あの頃は…」と思いを馳せてしまうような映画で、コメディともいえない。
「僕」とウィズネイルは二人共売れない役者で、ルームシェアをしている。つまらない生活から逃れようと、ウィズネイルの叔父モンティの湖畔の別荘へと繰り出す。
先の見えない生活にうんざりしながら、「僕」はエキセントリックなウィズネイルに振り回されつつも何だかんだで楽しそうにつるんでいる。しかしどちらかが別の方向性を見出した時に不意にその関係性は終わりを告げるものだ。この場合「僕」がオーディションで役を得て、ウィズネイルはロンドンに取り残される。「僕」を見送ったウィズネイルは、雨の中の動物園で狼を観客にハムレットの台詞を朗唱する、ここのシーンが哀しかった。
ある程度の年齢になったとき、感じることがある。何もなかったような生活が、振り返ると最も楽しかったように思える事。道がたがえてしまった「僕」にとっても、ウィズネイルにとっても、そんな生活はもう二度と来ないわけで、そう考えるとなんだか切なくなってしまう、そんな作品だった。
「ブーツがあれば行くか?」でビニール袋を長靴代わりに両足につけて外にでるのとか、面白い部分もあった。「一個みっけ!」

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