いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

ヴィーナス

【概略】
70代の英国人俳優モーリス。若い頃は数々の浮き名を流した人気スターも、今や回ってくるのは端役ばかり。私生活でも妻と別居し独り暮らしの彼にとって、人生の輝きは過去のものとなっていた。ある日、彼は俳優仲間のイアンの元にやって来た彼の姪の娘ジェシーと出会い、年甲斐もなく心ときめかせてしまう…。
ドラマ


.0★★☆☆☆
ピーター・オトゥール、レスリー・フィリップスそしてヴァネッサ・レッドグレーヴ。老年ながらもなお輝く役者陣のキャスティングですね。
「男っていくつになっても…」というコピーの通り、老いてなお若い女の子の尻を追い掛け回す色ボケ爺の物語…というだけではありません。(でも外人だから許せちゃうけど日本爺だと気持ち悪くみえるのは何でだろ)
ピーター・オトゥールといえばアラビアのロレンス、格好良かったよね~あの頃。…と現実役者人生でも回想しちゃうように、彼の役どころも過去スター。一方彼のビーナス・ジェシーは我侭な女の子。
そもそもこの先ずっと一緒にいたいというようなそういう恋愛ではないんですね。相手に見返りを求めるものではなく、老いを意識したときの人生の輝きを求める気持ちというか。
彼にとってのビーナスとは、男を浮つかせるもの、男としての欲を駆り立てる女性の肉体。彼自身は欲情とはもはや無縁だけどそういった男である感情を失いたくは無いという人なんだよね。
男性の性意識は女性より長い。つまりへんな意味ではなく相手を求める気持ちが強いのかもね。実際、老後の男女を考えると、女性は夫を亡くしても活き活きしてる場合が多いけど逆に夫が妻を亡くした場合は…。
年甲斐も無い会話や仕草もそうだけど、老いの哀れさと悲しさも感じる。彼が何度となく別れた妻のもとへ向かうシーンは好きでしたね。安心できる場所というのはやはりそっちなのかと(長年連れ添ったわけではないけどある意味で連れ添っている気がしますね)。
素直ではないが悪い子ではない、でも不器用というにはビーナスはあまりにも不出来、とっさのこととはいえ殴ったり押し倒したり。それでも彼は彼女に近づく。手に触れ肩にキスをしてにおいをかぐために。こういった話だけ聞くと滑稽だし気持ち悪く感じるかもしれないけれど、孤独な老人とって彼女とのふれあいはそれは最後の生きがい。
彼にとってのビーナスとは希望であり愛の象徴であり自分の夢だったのかもですね。
個人的には親友と2人でヨタヨタ踊ってる場面が好きでした。

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