いやいやえん

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エクソダス:神と王

【概略】
紀元前1300年。最強の王国として名をはせるエジプトの王家に養子として迎えられて育ったモーゼは、兄弟同然のような固い絆で結ばれていたはずのエジプト王ラムセスとたもとを分かつ。その裏には、苦境に立たされている40万にも及ぶヘブライの人々を救わねばならないというモーゼの信念があった。そして、彼らのための新天地「約束の地」を探し求めることに。過酷な旅を続ける一方で、彼はエジプトを相手にした戦いを余儀なくされていく。
史劇


.5★★★☆☆
映画館鑑賞。
旧約聖書の出エジプト記に登場する、モーゼ(モーセ)のエピソードをベースにした作品、クリスチャン・ベイル主演。
聖書から題材を取ってはいるけれど、物語はリドリー・スコット監督の解釈によるもので、聖書の記述からは結構離れていると思います。チャールトン・ヘストン主演の名作「十戒」に比べると、スぺクタクル感は欠けますが、古代エジプト世界の壮大なスケールは文句なしに圧巻で、災厄の独自解釈(普通に考えればそうだよなあというもの)も興味深く描かれていました。

とはいえ見所はやっぱりビジュアルかと!世界観、美術、衣装、なんとはなくの時代感、演出。過去最大の予算を使ったらしいですよ。納得のビジュアル、素晴らしい!
この作品は「十戒」とは別のアプローチで描かれていました。

違和感がたくさんありました。やっぱりそこは4時間な「十戒」を、150分に収めるという事で、省略や説明不足がかなりされており、モーゼの人物が既に完成形として存在していたり、モーゼが奴隷従事をするシーンの一切合切が省略されてたり…ここは結構重要なシーンだと思うのですが。
「十戒」や旧約聖書を今まで知らずに本作を観た人は十分楽しめると思うんだけど、観てたり知ってる人にはちょっとアレ?と思わせられる部分が多くあって、かつストーリーに深みが足りないとも思えるかもしれません。十の厄災における容赦の無い阿鼻叫喚の地獄絵図は、やりこんだ感があって清々しいくらいだったけども。

物語は…
古代エジプト。ある予言があり、ヘブライ人の男児を殺すようファラオが命じたため、赤ん坊だったモーゼは神に託されナイル川に流される。しかしそれをエジプトの王女が拾い、王子のラムセスと兄弟同然に育てられる。
時が経ち成長したモーゼは、ラムセスと共に兵を率いてヒッタイト帝国と戦いを繰り広げるなど、王国での地位を確立しつつあった。しかし、ヘブライ人の長老から、自分がヘブライ人であることを知らされたモーゼは、国を追放される。
放浪ののち結婚し、羊飼いとして暮らす彼は神の山・シナイ山に入り、啓示を受ける。
やがて、40万のヘブライ人を“約束の地”へと導くため、モーゼはエジプトに戻る。ファラオになっていたラムセスにヘブライ人の退去を願うも拒否される。すると、エジプトにとって災いとなる「十の奇跡」が起こり、ラムセスはヘブライ人の退去を認めざるを得なくなるのであった。
モーゼたちはエジプトを脱出するが、ラムセス率いるエジプト軍の襲撃を受け、紅海に追い詰められてしまう。誰もが絶体絶命だと覚悟するが……。

エジプトにおける十の災いとは…
 1 水を血に変える(7:14-25)
 2 蛙を放つ(8:1-15)
 3 ぶよを放つ(8:16-19)
 4 虻を放つ(8:20-32)
 5 疫病を流行らせる(9:1-7)
 6 腫れ物を生じさせる(9:8-12)
 7 雹を降らせる(9:13-35)
 8 蝗を放つ(10:1-20)
 9 暗闇でエジプトを覆う(10:21-29)
 10 長子を皆殺しする(11章、12:29-33)

「ノア 約束の舟」と同じように、本作でのモーゼも、神に対する不信感、不安感いっぱいの泥臭い人間らしい人物像でした。現代的にリアルに描くとこうなるのでしょうね。最後まで、苦悩する主人公。
あとはやっぱりみんなが期待する海が割れるシーンですよね。本作では実は割れてません。横からゴゴゴと迫り来る海の図は、CG感がまるわかりでちょっと萎えるシーンでした。
そして十戒を作り上げている間に行われている偶像崇拝の様子も、チラリと映すだけで、それに対しての神の怒りなんかは一切描かれてませんでした、あくまで「人間」モーゼを通しての神なんですよね。
正直に言いますと、「なるほど、こりゃ興行悪いわけだ!」とエンドロールをみて思ったのです。物凄く人を選ぶ映画だなあと。公開日の夜観にいった私ですが、私を含めた4組しか劇場に人がいませんでしたし…、なんせやっぱり端折りと説明不足が気になっちゃうんですよね。こりゃ知らない人はわかんないわーと思う部分が結構あって。
ただ私個人としては、古代エジプトとか大好きなので、それだけでワクドキが止まらないわーというのもあり(笑)
旧約聖書自体は、出エジプト記だけでなく他にも壮大な面白物語がモリモリなので、おススメです。

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