いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

エレジー

【概略】
黒髪の美しい学生コンスエラとカリスマ的な大学教授デヴィッドは、出会った瞬間から惹かれあった。生まれて初めて身を焼き尽くすほどの情熱に駆り立てられる二人。だが30歳を超える年の差は男を不安にし、コンスエラはその愛の駆け引きに疲れて、遂に彼の元を去った。しかし2年後、彼女はデヴィッドの前に突然現れ、ある願い事をするのだった…。
ロマンス


.0★★★☆☆
30歳以上の年の差ベン・キングスレー演じる大学教授とペネロペ・クルス演じる教え子との情事…日本で50歳以上の大学教授が教え子に手をだした、とすると、物凄く生臭さを感じますね。でも30、40歳のラブストーリー映画に違和感を感じないように、ベンさんは渋いしペネロペは美しいし、そこまで違和感はなかった。老いているからこそ一歩踏み出せない、男の愛と葛藤はよく伝わってきました。
さすがに学生コンスエラではペネロペは年をとりすぎている気もしたけど、デヴィットに芸術品といわしめた彼女はやはり美しかったですね。
彼女の若さと美しさを愛でるデヴィットは次第に彼女の若さが逆に彼の引け目になり、自らの老いを強く感じてしまうんですね。
対等になった2人の関係は、どちらかといえばコンスエラのほうが上に感じる。これは女のほうが大人だからなのか、道徳に縛られない男が子供のようだからなのか。長年の愛人の女性の孤独や、幸せを手に入れていながらもさらに何かを追い求める男女の関係なんかもよく描かれていたと思う。
再会した彼女は乳がんを患っていた。彼の賞賛はいつも「美しい殻」のもの、いくら美しいと賞賛されても、彼女は不安だっただろうね。彼が愛しているのは「芸術品」なのか自分の若い体なのかと。だけど今度こそ、デヴィットは彼女自身を見つめることになるんです、初めて。未来の喪失が2人に恐れを捨てさせるというある意味で皮肉でもあるラストはとても美しかった。
美は人の数だけある、本も年数がたつと読後感が変わる…これはよくわかるよね。人との出会いもそんなものなのかもしれないね。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。