いやいやえん

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偉大なるマルグリット

【概略】
1920年。貴族の邸宅で開かれたサロン音楽会に参加した新聞記者・ボーモンは、マルグリット夫人の歌声に唖然とする。彼女は絶望的なほど音痴だったが、本人だけが気付いておらず…。
ドラマ


.0★★★☆☆
1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅では、サロン音楽会が開かれていた。参加した新聞記者のボーモンは主役のマルグリット夫人の歌声に唖然とする。彼女は絶望的なほど音痴だったのだ!しかし、儀礼的な貴族たちの拍手喝采を受け、本人だけが気付いていなかった…。リサイタルを開くという彼女の夢、なぜか応援する人、全力で止める人、もし彼女が真実を知ってしまったら…。
まあ、たまにこういうのに似たような事って、あるよね。本人だけが気付いていないってやつ。
本作は「伝説の音痴」と呼ばれた実在の歌姫に着想を得たドラマであって、フィクションが混ざっている。
私的な集まりで、ご自慢の美声を披露しようと、いわゆるジャイアン・リサイタルを度々開催してるマルグリット夫人であったが、この日は新聞記者が来ており、彼の野心から公衆の前で歌うという夢をもってしまうのである。夫は勿論「ボエー」は勘弁と思うのだが、彼女の歌声、確かに音痴なんだけど、誰もが羨むような人生を持ち完璧に見える人にもこんな落とし穴があり、それは彼女の個性であって恥ではない、と思われるような、なんだかそこに温もりを感じられるようにもとれる。
でもカメラ演出は、マルグリット夫人を突き放しているよう。残酷的で、資産家で裕福だけど夫に顧みられない寂しさを、大好きな声楽で癒しているマルグリット…本当はたった一人の人(夫)に聞いてほしい、という思いがひしひしと感じられ、とても辛かったな。またあの黒人の執事がね~…偏執的だよね、なんて残酷なラスト。

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