いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

愛おしき隣人

【概略】
北欧のとある街の住人たち。ロックスターとの結婚を夢見る少女。世界で一番ついてない夫婦。誰からも愛された事のない男。「誰も私を理解してくれない!」と泣き叫び、歌い出す女。困窮した家計を静かに嘆く精神科医…。一生懸命に生きているけど、今日もやっぱりついてない。そんな住人たちが集う、とあるバー。一日の終わりに、バーテンダーは言う。「ラストオーダー、また明日があるよ!」
ドラマ


.5★★★☆☆
私達と同様普通に生きるさえない人々の生活を垣間見る群像もの。これ面白いなあ。
冒頭の「誰も理解してくれない!」の太ったカップルが好きでしたね。どこかへ逃げ出したい!うわあ、気持ちわかるなあ、そしてこのボロクソに言われつつ恋人(妻?)を宥める太った男性の姿もナイス。
全体の雰囲気が非常に不思議ちゃん。それは一貫したストーリーがあるのではなく、どこにでもいる普通の人々の生活の一部をチラッと垣間見るだけだからなのか、手前で進んでるストーリーの奥の窓ガラスの中でちょこちょこ動く人たちの姿さえも非常に気になる作品です。
太鼓を叩くおじさん→うるさいので扉を閉められる。などなど、面白いのか面白くないのか微妙なとぼけた映像がただただ連続で映し出されていきます。(その中何度も出てくる人々にも一応ストーリーはあるんですけれど)
泣き出す先生、じゅうたん売り、電灯を直すおじさん、天井を叩くおじさん、200年前の食器を遠巻きにみている人々、ぎゅうぎゅうに詰まったバス停、etc…。くすんだ色合いの中、みんな何かにイラついてる人々の姿がどこか可笑しくそしてシュールです。なんだろうこの感性、どこかエッシャーや安野光雅さんの「ふしぎなえ」をみている時のような雰囲気。無表情なのがいいのかもしれない。
明日のためのラスト・オーダー。「また明日があるさ!」店主はいいます。苦しみを吐露しながらも毎日を普通に生きる人々の姿はとても愛おしい。これは人間賛歌の物語なのかなあ。

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