いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

イリュージョニスト

【概略】
50年代のパリ。初老の手品師・タチシェフは、ある日訪れたスコットランドの離島で、貧しい少女・アリスと出会う。
アニメーション


.0★★★☆☆
フランスの「ベルヴィル・ランデブー」の同じ監督さんの作品です。前作であるベルヴィル・ランデブーでは、その驚異的なデフォルメが目立っていましたが、今作ではそれは抑えられシンプルな作風に変わっています。…ですが変わらぬ映像美です(極端に飛び出してる所はやはり飛び出してる)。
手品師を慕う少女と、少女を喜ばそうとする手品師の姿がせつなく優しく描かれていました。
言葉が通じないので、どうしても極力絞った台詞使いになり、まるでサイレント映画を観ているよう。そのためコメディっぽくも見え、またアップの画をいれない手法はまるで一枚のイラストをみているようでした。それにしても相変わらずセンスある画ですよねぇ。
アリスの夢を壊すことなく、魔法のように彼女の望むものを与えていくタチシェフ。本当は「魔法」を信じたかったのは、彼の方だったのかもしれない。アリスに娘の姿を投影していたみたいだから。
やがてアリスが恋に落ちたことを知り、「魔法使いなんていない」この言葉を残して彼は去る。その哀愁漂う姿がなんともいえずせつなかった。

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