いやいやえん

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個人の感想なのでネタバレしています

アデル、ブルーは熱い色

【概略】
高校生のアデルは、交差点ですれ違ったブルーの髪の女性エマと視線を交わした瞬間、心を奪われた。偶然にもバーで再会を果たし、知的でミステリアスなエマにますます魅了されていく。週末、ふたりきりでデートに出かけ、見つめ合い、キスを交わし、そして互いを求めあった。初めて知る愛の歓び。情熱と刺激に包まれた運命的な愛に、アデルは身も心ものめりこんでいく…。
ロマンス


.5★★★☆☆
アデル・エグザルコプロス、レア・セドゥによる大胆な絡みもそうですが、熱に浮かされたようなアデルの愛の熱情が素晴らしい。
まさか180分近い作品だとは思わなくて、しかもフランス映画だし、ちょっと根性がいるかもと思ったのですが、主演二人の恋の至福から別れまでの恋愛感情に飲み込まれてしまうような映画で、確かに長かったんだけど、感情の機微が見事にじっくり描かれていると思いました。
エマの青い髪は美しく映えます。邦題がいいですよね。
アデル・エグザルコプロス演じるアデルとレア・セドゥ演じる恋人エマとの、ベッドシーンは濃厚かつ情熱的で、そこまでやるかな時間の割かれよう。しかし事が終わった後の二人の表情は実に満足と充足感に溢れ、それこそこちらが恥ずかしくなってくるくらいの愛の交錯だったではないか。
しかし、映画途中でもみていて凄く感じたのは「格差」であった。エマはやはりブルジョアな人間で、アデルは決してそうではない。地に足をつけた将来を見据えていたアデルと、芸術家という夢を追うエマ…そこには将来への不安がみえず、金銭的な困窮をするだろうという感じが全くなかった。この格差が二人の間を埋めようの無いひびとなって残酷に裂けわたるのである。
思えばエマにとってのアデルは、恋人でもあるが、芸術的な愛の象徴としても存在していた。エマの関心が芸術に向かい自分から遠ざかるとき、アデルは気づいてしまうのである。心の虚しさ、寂しさ…。それを象徴するように、エマの髪の色は後半ブルーではなくなるのである。二人の熱情の色、ブルー。
時間の感覚が、高校生から先生になったりと曖昧になっているのも、時間は前にしか進まず、生きている限りその人間の「変化」は避けられないことだという事なのかも知れません。

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