いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

愛を複製する女

【概略】
幼馴染みのレベッカとトミー。深い愛情で結ばれていたふたりは大人になり将来を誓い合うが、突然の事故でトミーは帰らぬ人に。悲しみに打ちひしがれるレベッカは、幸せを取り戻すため、ある方法を思い付く。
スリラー


.0★★★☆☆
幼馴染の2人は互いに相手のことを愛し将来を誓い合っていた。ところが男が女の目の前で交通事故にあって死んでしまう。男を諦めきれない女は、死んだ男のクローンを自ら産み育てる。父親のことは内緒にして育てている間に死んだ男とそっくりになっていく息子。やがて息子にも恋人が出来るが…。
この女演じるエヴァ・グリーンのとてつもなく深い愛情が凄まじい。彼女の狂気にも近い心理はわからないでもないけれど、自分の「男」を「息子」として育てるというのは…。とっても残酷な愛の物語でした。
大切な人を失ったとき、「もう1度会いたい」と思うのは自然な感情ですから、最初は良いんです。幼い頃のトミーがまさに目の前にいるんですから。でもクローンのトミーがどんどん大きくなり、まさに死んだ時のトミーと同じ姿になって、恋人が出来ると…。見た目は愛するトミーそのままなのに、トミーは違う女を愛しているのです、自分ではなく。当たり前です、自分は母親なのだから。そのことで悩むレベッカ。
そんなある日、トミーの母親が訪ねてきて、クローンのトミーは全てを知ることになるのです。モラルを考えたら到底受け入れられない話ですよね。クローンのトミーは真実を聞くと自分の存在に絶望してしまいます。
彼女の元を後にする息子は、それまで母親であった彼女に「ありがとう、レベッカ」と言って去っていく。窓に灯された明かりが、レベッカが彼をずっと待ち続けるであろうことを示しているのでしょうね。
近親相姦…と考えたくは無いですが、結果的には。レベッカはようやく彼を受け入れられた事に感激していたであろうし、一方で息子トミーにとっては絶望をぶつける相手ですらあった。
「母親にとって娘は分身、息子は恋人」と言う言葉がありますが、そういう普遍的な「母親の息子に対する感情」をわかりやすく表現した映画ともいえるのかも。

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