いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

乙女の祈り

【概略】
ポウリーンと、イギリスからの転校生ジュリエットは親友同士になり、二人だけの世界を作り上げるが、その絆があまりに強いため周囲の大人は彼女たちを同性愛と見て引き離そうとする。そんな二人が、一緒にいるために立てた残酷な計画とは…。
ドラマ


.0★★★☆☆
幻想的な美少女の世界という現実にはありえない部分を排除した、実にリアルな少女の世界ですわ。思春期の少女のこの肉々しくて不恰好、綺麗なようで醜く汚い世界。自分だけの世界を共有することで、2人が相互依存に陥っているのが手によるようにわかりますね。
ジュリエットの口調の紡ぎ方の汚いこと、主役のポーリーンの不恰好なこと。この2人の醜さがまたとてもリアリティがあって、良いです。2人のテンションがはねあがっていくのが目に見えてわかります。まずねこれ、女性ならこの2人の次元まではいかなくても、一度はこのように自分の世界に入り込んでしまうようなことってあるのではないかなあ。とくに思春期のときって考え方が狭くなるので、極論に走りやすくなる。
実際の事件を基にしたということですが、邪魔者を排除どころか実際には殺された母親はごく普通の主婦。後半では、周囲の大人たちが彼女たちを心配し始める描写があり、そのぶん強く結びついた2人の世界が異常にみえてきます。途中から、彼らがこちら側に戻って来れなくなっていることを見てる側は悟るのだけど、もうとまれないんだね…
作家のアン・ペリーさんが実際の殺人事件の犯人の少女の一人のようです。小説家になったんですね。

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