いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

おみおくりの作法

【概略】
ひとりきりで亡くなった人を弔うロンドン市の民生係、ジョン・メイ。彼は人員整理で解雇の憂き目に遭い、最後の案件にこれまで以上の熱意で取り組む。
ドラマ


.0★★★☆☆
人と出会い、死と向き合い、人生は輝きだす。
孤独死した人を弔う民生係の主人公。まあそうか、誰かがやらなければならないもんね、区などにもそういう係がいるのかもしれないなあとまず思った。しかしこの主人公ジョン・メイは、仕事が丁寧なのだ。丁寧すぎる。誠意を持って仕事する事が悪いとは言わないが、効率が悪い。そうして、人員削減の解雇の憂き目にあう。しかし最後の仕事であるビリー・ストークは、なんとジョン・メイの向かいの家に住んでいた。生前ひとことも会話を交わした事のなかった相手。ジョン・メイはビリーの人生を紐解くために、これまで以上に熱意をもって仕事に取り組む。そして、故人を知る人々を訪ね、イギリス中を旅し、出会うはずのなかった人々と関わっていくことで、ジョン・メイ自身も新たな人生を歩み始める…。
やっぱり丁寧すぎる!がさつな私では、うがー!となってしまうような丁寧で心がこもった仕事ぶり。確かにこれではね…一人一人に時間をかけすぎるので効率が悪いだろうと思う。故人を偲ぶような事も一人でこなしている。しかしこういった人がいるからこそ、人って素敵だとも思えるんだよね。
几帳面な彼は死者の家族を見つける努力を怠らず、その人のために葬礼の音楽を選び、弔辞を書く。規則正しい仕事と生活をしながら、ジョン・メイはいつもひとりだった。
人々に触れ、生前のビリーの姿を追うにつれ、ジョン・メイ自身の人生観も変わっていく…。
しかし、ビリーの娘とお茶を飲む約束をしていたジョン・メイはあっけなく交通事故で亡くなってしまうのだ。
そこへ集う、亡き人々。それは、孤独死したジョン・メイにおみおくりされた人々の姿であった。
一方ビリーの葬式は故人を偲ぶ形で行われていた。それはジョン・メイの仕事の賜物。埋める場所も自分の場所(眺めのいい場所)と取り替えていた。ビリーの娘ケリーは知らずジョン・メイが共同墓地に埋葬される所を目撃する…。
最後切ないんだけど湿っぽくならない。結局、実直で心のこもった行いは、誰か(この場合死者も含めて)は見ていてくれるって事なんだろうなあ。

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