いやいやえん

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個人の感想なのでネタバレしています

オリンダのリストランテ

【概略】
レストランを営む女主人・オリンダは、昔の恋人を探しにドイツからやって来た青年・ペーターと出会う。
ドラマ


.0★★★☆☆
オリンダの小さなリストランテ(食堂)を舞台にした人生賛歌、かな。オリンダの作るアルゼンチン料理の数々も、珍しいので興味津々。決して気取った店ではなく、普通のオバさんがやってる小さな定食屋だから客は常連ばかりなんだよね。気の強い彼女は当然店員が皿を割ったらがなりたてて怒る(笑)
一人で店をやっていくこと、人生にも疲れる年代になってるオリンダは、心の余裕や楽しみを豊かに感じることが出来なくなっているんですね。イライラするし、ついカッともなってしまう…きっと生活に追われれば誰でもそうでしょう。そこへ、元カノを探しにきたドイツ人の青年ペーターが、オリンダの店に立ち寄ったことがきっかけで、店に寝泊りすることに。
口うるさいだけじゃなくて、オリンダの人柄はあたたかいんです。昔自らも人を探して移民となったこの地へ、人を探して旅してきている青年に、昔の自分をみたんでしょう。そりゃペーターのことを心配しちゃうよね~彼は写真一枚で他国に乗り込んできたんですからね。そもそもが一年以上前に別れた相手を探しにきてるわけで。まるでお母さんが子供を心配するようなオリンダが微笑ましい。
この2人、互いの母国語が完璧には出来ないので、多少会話は不自由なのですがそこがいい。スペイン語でがなりたてるオリンダにドイツ語であやまるピーターの様子がなんだか可愛くて面白かった。
オリンダの店の常連客で、テーブルの紙に絵を描いているフェデリコとオリンダとの長年の関係は凄く良いですね、これは憧れてしまうよ。
故郷を思う気持ちはどこにいても変わらない、イタリアへ帰ったオリンダの心境を綴ったポストカードの内容は、美化すぎず率直な気持ちに感じました。変わっていなかったと思いつつも、自分の思い描く故郷とは違う、というところ。
アルゼンチン映画ってまともに見たのははじめてかも。音楽やつくりが若干荒い部分もありますが、それでも素敵な作品でした、とくにラストのポストトントンはいいなぁ。感情も見て取れるし上手い終わり方だと思う。

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