いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

喰女‐クイメ‐

【概略】
恋人のスター女優・美雪の抜擢で舞台「真・四谷怪談」の伊右衛門役を手にした浩介。だが彼は浮気者で、早速、梅役の若手女優と関係を持つ。すぐに彼の裏切りに気付いた美雪は、稽古でお岩に扮するたびに現実と舞台の境目があやふやになっていくのだが…。
ホラー


.0★★★☆☆
舞台「四谷怪談」でお岩と伊右衛門を演じる、実生活でも恋人同士の2人が、虚構と現実の狭間に取り込まれていく。
それというのも、「四谷怪談」の物語が、実生活と重なり合ってるのである。
「お岩」役の美雪はスター女優ながら恋人は格下の浮気男。彼女が抜擢した恋人の浩介が「伊右衛門」役。彼にとっては今後の役者人生の大事な分岐点…なのに、同じ舞台に出演する「お梅」役の新進女優・莉緒に手を出すのである。彼女は家は裕福で会社経営をしており「役者をしなくても家の仕事を手伝ってくれればいい」と、まさに「四谷怪談」な設定なのであった。ちなみに宅悦役・鈴木順も、四谷怪談と通じる役柄(美雪を悪い意味で誘いたがってる)。
劇中劇で回り舞台というのがちょっと面白い構図だったものの、舞台稽古が進むにつれて、どこまでが役作りなのか本音なのかが定かではない虚構と現実が入り交じった世界へと突入。でも、ほとんどが舞台の世界で、ある意味で古典「四谷怪談」そのものの映画のほうが面白かったかも。でもそれだと、「忠臣蔵外伝 四谷怪談」のほうが結局面白い事になっていたか。
女性の執念深さや情念といったものを感じる作品にはなっていて、それは恐ろしいものとして描かれている。男性からみる女性の恐ろしさというのが「情念」なのでしょうね。妊娠や出産という男性には経験できない事をするのも女性だけ。男性の言う後腐れなく、というのは絶対にない。女のほうから男を見放して初めて「後腐れなく」が成立するのでしょう。
こじんまりとまとまっているのであまり禍々しい狂気を感じなかった。

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